チキリンばやし

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チキリンばやしは、1970年(昭和45年)に制作された大分県大分市新民謡[1]。作詞 渡辺克己・加藤真一郎、作曲 加藤正人、編曲 市川昭介1971年(昭和46年)には都はるみによるレコードも発売されている。

経緯[編集]

大分市には伝統的に開催されてきた大きな祭りがなく、また、祭りの時に踊る独自の踊りや唄もなかった。そこで、大分市独自の踊りを作ろうという気運が盛り上がり、1970年(昭和45年)4月に制作準備委員会が発足。大分市民の作詞、作曲、振り付けの専門家ら十数名の専門委員が制作に取りかかった。まず、大分方言を取り入れた詞が完成。次いで大分に古くから伝わるチキリン()のリズムにメロディを付けた曲ができ、振り付けが作られた[2]

完成した曲と踊りは同年9月9日のチキリンばやし推進実行委員会で披露され、9月29日には大分文化会館大ホールで一般向けの発表会が開催された[1]。1971年(昭和46年)4月には都はるみの歌唱によるレコードが日本コロムビアから全国発売されている[3]。なお、チキンばやしは9番まであるが[4]、レコードではその中から1番、6番、5番、3番が抜粋されてその順で収録されている[5]

毎年8月第1週に大分市で開催される大分七夕まつりでは、チキリンばやし市民総おどり大会が行われている。

脚注[編集]

外部リンク[編集]