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セサモール

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
セサモール[1]
識別情報
CAS登録番号 533-31-3 チェック
PubChem 68289
ChemSpider 61586 チェック
KEGG C10832 チェック
特性
化学式 C7H6O3
モル質量 138.12 g/mol
融点

62-65 °C

沸点

121-127 °C at 5 mmHg

危険性
NFPA 704
1
1
0
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。

セサモール(Sesamol)は、ごま油に含まれる天然有機化合物である。白色の結晶性固体で、フェノールの誘導体である。水には難溶であるが、ほとんどの油とは完全に混ざる。ヘリオトロピンから有機合成で生産することができる。

セサモールは、油の損傷を防止する抗酸化物質であり[2]フリーラジカルから身体を守る効果も持つと考えられている[3]。抗菌物質としても油の損傷を防ぐ[4]

工業的にパロキセチンを合成する際の中間体となる。

アーユルヴェーダでは、ごま油が用いられる。

出典

[編集]
  1. ^ Sesamol at Chemicalland21.com
  2. ^ Joo Yeon Kim, Dong Seong Choi and Mun Yhung Jung "Antiphoto-oxidative Activity of Sesamol in Methylene Blue- and Chlorophyll-Sensitized Photo-oxidation of Oil" J. Agric. Food Chem., 51 (11), 3460 -3465, 2003.
  3. ^ Ohsawa, Toshiko. "Sesamol and sesaminol as antioxidants." New Food Industry (1991), 33(6), 1-5.
  4. ^ Wynn, James P.; Kendrick, Andrew; Ratledge, Colin. "Sesamol as an inhibitor of growth and lipid metabolism in Mucor circinelloides via its action on malic enzyme." Lipids (1997), 32(6), 605-610.