ジャン=クロード・リシャール
ジャン=クロード・リシャール Jean-Claude Richard | |
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ジャン・オノレ・フラゴナールによる肖像画 | |
生誕 |
1727年 パリ |
死没 |
1791年11月25日 パリ |
サン=ノン師(abbé de Saint-Non)として知られるジャン=クロード・リシャール(Jean-Claude Richard de Saint-Non、1727年 - 1791年11月25日)は、フランスの版画家、著作家、考古学者である。南イタリアに関する、図鑑の大著「Voyage pittoresque ou Description des royaumes de Naples et de Sicile(ピトレスクな旅、もしくはナポリとシシリー王国の説明)」を制作出版した。
略歴
[編集]パリで生まれた。イヴリーヌ県のサン=ノム=ラ=ブルテッシュ(Saint-Nom-la-Bretèche)に邸宅を持つ一族に生まれた。母親は画家のルイ・ド・ブローニュ(Louis de Boullogne: 1654–1733)の娘であった。1749年からにパリの議会で働くようになったが1750年代の「ジャンセニスム」を巡る国王と議会の対立から多くの議員ととも追放され、議会と国王の和解の後もポワチエに留まり、政治から離れた。
イギリスやオランダを旅した後、1756年にはイタリアを訪れ、1759年にはローマに旅し、在ローマ・フランス・アカデミーで学んでいた画家のジャン・オノレ・フラゴナールやユベール・ロベールと知り合い、友人になった。フラゴナールはリシャールの肖像画を描いた。
1778年に、ナポリ、パエストゥム、シチリアを訪れ、イタリアの古代の遺跡や建築に感銘を受けて、1781年から1786年の間に400点以上の図版が付けられた数巻からなる大著、「Voyage pittoresque ou Description des royaumes de Naples et de Sicile」を自費で出版した。
作品
[編集]「Voyage pittoresque」の図版
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表紙
版画作品
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ローマ近くの風景 (1765)
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フラゴナールの原画による版画
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著書「イタリアの宮殿と教会の絵画」の図版
参考文献
[編集]- Ferdinand Hoefer, Nouvelle Biographie générale, t. 7, Paris, Firmin-Didot, 1857, p. 13-4.
- Gabriel Brizard, Notice sur Jean-Claude Richard de Saint-Non ; abbé commendataire de l'abbaye de Pouttières, imprimerie de Clousier, Paris, 1792 (lire en ligne) [archive].
- Jean-Claude Richard, abbé de Saint-Nom, 1992, brochure de 48 pages éditée par l'association "Les amis de Saint-Nom La Bretêche". [1] [archive]
- Carole Blumenfeld, Une facétie de Fragonard, Les révélations d'un dessin retrouvé, Gourcuff Gradenido, 2013, p. 32-33.