パエストゥム

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パエストゥム
Paestum
行政
: Flag of Italy.svg イタリア
: カンパニア州の旗 カンパニア
: Blank.png サレルノ
コムーネ:
カパッチョ=ペストゥム
市外局番: 0828
CAP(郵便番号): 84063
人口
人口: 1,000 (概算)()
文化
住人の呼称: Pestani
地理
座標: 北緯40度25分0秒 東経15度0分0秒 / 北緯40.41667度 東経15.00000度 / 40.41667; 15.00000座標: 北緯40度25分0秒 東経15度0分0秒 / 北緯40.41667度 東経15.00000度 / 40.41667; 15.00000
標高: 海抜 6 m
パエストゥムの位置(イタリア内)
パエストゥム
パエストゥムの位置
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パエストゥム ネプトゥヌスの神殿

パエストゥム (Paestum) は、イタリア南部カンパーニア州サレルノ県カパッチョ=ペストゥムにある古代ギリシア古代ローマ遺跡。 1998年には、ユネスコ世界遺産に登録された。

パエストゥムとはポセイドニア(Poseidonia)が訛ったもので、イタリア読みでは「ペストゥム」が近い。

ポセイドニアは、海の神ポセイドンの町の意味である。紀元前550年ごろゼウス神の伴侶でオリュンピアの女王ヘラのための神殿建築が行なわれた。このヘラ神殿は古典的周柱式神殿のひとつである。その100年後ぐらいに町の主神ポセイドンのための神殿が建てられた。

ポセイドニアの発掘調査で出土したケイロンの石柱は古代ギリシア美術では見られないほど粗削りで古風である。この石柱は香を焚いたり、捧げものを焼いたりする台またはその一部分であったと考えられる。

イタリアのサレルノ湾の南端に、のちになってローマ時代にパエストゥムと呼ばれるようになるポセイドニアのギリシャ植民都市の遺構がたっている。この町平面は直交格子によって構成ており、この格子の中央の大きな長方形の中に、アゴラといくつかの聖域とがあった。例外的なほど保存のよい三つのドリス式神殿が今でもたっている。南の方は土地が低く、そこにへーラー女神に捧げられた二つの建物が同じ方向を向いてたがいに接近しておかれている。土地が高まっている北方にはアテーナー女神に捧げられた神殿がある諸神殿の方向は都市の格子と平行でない。スカリは二つのへーラー神殿の方向のわずかなずれを海岸平野の東にある錐状をなす険しい丘に合わせたのであると、たくみに分析している。彼は二つの神殿がどのように「聖なる景観に向かって特別なパースペクティヴを創造している」かを示し、「しかしこのように、へーラーの諸神殿はこの都市の、大地および女神との結合を祝おうとしたのである」とのべている。他方、アテーナー神殿は景観の上方にたち上がっている。そして町に近づく船から見ると、もっとも高い所にあってもっとも顕著に上方を志向しているアテーナー神殿は、ほかの諸神殿以上に山なみに対抗し、この都市が、、、このポリスが、暗黒の諸力に満ち諸法則で限られた自然界の恐怖から人々を解放する手助けをしたのであろうという事実を言明している。