アルゴスの有毒世界
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『アルゴスの有毒世界』(アルゴスのゆうどくせかい、The Venom Of Argus)は、イギリスの作家エドマンド・クーパーが、リチャード・エイヴァリー名義で書いたSF小説である。コンラッド消耗部隊、通称エクスペンダブル(The Expendables)シリーズの、全4作品の4番目の作品である。
あらすじ
[編集]無人探査機が、人類の生存に適した環境の惑星を発見したと報告してきた。そこでエクスペンダブルは、ベガ第3惑星「アルゴス」に向かった。着陸した場所には、緑の植物があって花も咲き、動物の姿も確認された。環境も穏やかで、まさに楽園のようなところであった。しかし、その後の探査で動物を自ら捕獲する「食肉植物」や、空を飛んで動物に襲い掛かる「ピラニア虫」が発見された。隊員の中には、それらの犠牲になってしまう者もでた。動物には地球の類人猿に近い種類もいて、これらとコミュニケーションすることも可能であった。やがて季節が過ぎるうちに、類人猿たちのあいだに奇妙な病気が蔓延しはじめた。
登場人物
[編集]- ジェームズ・コンラッド - チームの司令官。4度目の調査派遣である。
- インディラ・スミス - チームの副司令官で軍医。4度目の調査派遣である。
- カート・クワンゴ - 生態学者。4度目の調査派遣である。
- ガンナー・ルステッド - 技師。もと犯罪人。
- マーブ・オブライエン - 化学者。もと犯罪人。
- ティボール・マレター - 兵器専門家。もと犯罪人。
- マーレーナ・ロビンスン - 生物学者。もと犯罪人。
- ロボット1号~6号 - 人間ではないが、隊員に協力して機材の準備、周辺の警備や探査を行う。
書誌情報
[編集]- 『アルゴスの有毒世界』(宮脇孝雄訳、創元推理文庫SF) 1981年3月6日初版
関連項目
[編集]- 『クレイトスの巨大生物』(Death Worms of Kratos (1974) 、石田善彦訳、創元推理文庫SF、「コンラッド消耗部隊」シリーズ1) 1980
- 『タンタロスの輪』(Rings of Tantalus (1975) 、宮脇孝雄訳、創元推理文庫SF、「コンラッド消耗部隊」シリーズ2) 1980
- 『ゼロスの戦争ゲーム』(The War Game of Zelos (1975)、石田善彦訳、創元推理文庫SF、「コンラッド消耗部隊」シリーズ3) 1980