アパチートゥイ

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アパチートゥイの工場とヒビヌイ山脈
ヒビヌイ山脈を背景にしたアパチートゥイの街並み

アパチートゥイ(アパチトゥイ、ロシア語:Апати́тыラテン文字転写の例:Apatity;)は、ロシア連邦ムルマンスク州の都市。人口は4万9647人(2021年)[1]

州都ムルマンスクから南へ185キロメートル。最寄りの都市キロフスクからは西へ23キロメートル。北極海に突き出たコラ半島の西部に位置する。イマンドラ湖ヒビヌイ山脈(Khibiny Massif)の間にある。

アパチートゥイは1935年に鉱山集落として建設され、1966年に市の地位を得た。市名は、この地域でふんだんにとれる鉱物のひとつ、「燐灰石」(アパタイト)にちなむ。燐灰石は化学肥料リン酸塩)の原料に使用される。

産業[編集]

国有・私有の様々な企業・機関があるが、アパチートゥイの最大の雇用主は合本会社「アパチート」(Joint Stock Company "Apatit")で、ヨーロッパおよびロシアでは最大級の鉱業・冶金企業である。またアパチートゥイは科学研究都市でもあり、ロシア科学アカデミー・コラ科学センター(KSC RAS)の11の研究所がある。

空港はキロフスク・アパチートゥイ空港があるほか、ベロモルスクムルマンスク間の鉄道の駅がある。

博物館[編集]

アパチートゥイには鉱物・地質関係の博物館が多くある。

  • ヨーロッパ・ロシア北部調査・開発博物館(KSC RAS国際文化センター)
  • 地方研究・地方史博物館(市営)
  • 地質博物館(KSC RAS地質学研究所)
  • 鉱物学博物館(KSC RAS地質学研究所)

姉妹都市[編集]

脚注[編集]

  1. ^ city population”. 2023年5月7日閲覧。

外部リンク[編集]

座標: 北緯67度34分 東経33度24分 / 北緯67.567度 東経33.400度 / 67.567; 33.400