アスラエル交響曲
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アスラエル交響曲(チェコ語: Asrael Symfonie)作品27は、チェコの作曲家、ヨセフ・スクが作曲した交響曲。アスラエルとは、死を司る天使の名を示している。
概要
[編集]作曲家として順風満帆の歩みを見せていたスクは、若き日には師のドヴォジャークの影響の下、幸福感に溢れる作品を書いていたが、1904年にドヴォジャークが亡くなると強い衝撃を受け、亡き師に捧げる交響曲の作曲を決意した。しかし、作曲中の1905年、第4楽章の作曲を始めたころに今度はドヴォジャークの娘であるスクの妻オティリエが若くして世を去った。交響曲は1906年10月に完成し、「アスラエル」の名はこの完成の際に付けられたものである。翌1907年2月3日、プラハにて、カレル・コヴァジョヴィツの指揮で初演された。
構成
[編集]ハ短調を主調とし、全体で5つの楽章からなっており、第3楽章までを「第一部」、第4楽章以降を「第二部」としてわけられる。演奏時間は約60分
- 第1楽章:アンダンテ・ソステヌート
- 第2楽章:アンダンテ
- 第3楽章:ヴィヴァーチェ(スケルツォ)
- 第4楽章:アダージョ
- 第5楽章:アダージョ・エ・マエストーソ
楽器編成
[編集]木管 | 金管 | 打 | 弦 | ||||
---|---|---|---|---|---|---|---|
Fl. | 3(第2、第3はピッコロ持ち替え) | Hr. | 6 (5番、6番はad lib) | Timp. | 4 | Vn.1 | 1 |
Ob. | 2、イングリッシュホルン1 | Trp. | 3(C管) | 他 | バスドラム1、シンバル、トライアングル | Vn.2 | 1 |
Cl. | 2(B♭管。小クラリネット持ち替え)、バスクラリネット1(B♭管) | Trb. | 3 | Va. | 1 | ||
Fg. | 2、コントラファゴット1 | Tub. | 1 | Vc. | 1 | ||
他 | 他 | Cb. | 1 | ||||
その他 | ハープ1 |
外部リンク
[編集]- アスラエル交響曲の楽譜 - 国際楽譜ライブラリープロジェクト