アゲマキガイ

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アゲマキガイ
アゲマキ
分類
: 動物界 Animalia
: 軟体動物門 Mollusca
: 二枚貝綱 Bivalvia
亜綱 : 異歯亜綱 Heterodonta
階級なし : Euheterodonta
: マルスダレガイ目 Veneroida
上科 : マテガイ上科 Solenoidea
: ユキノアシタガイ科 Pharidae
: アゲマキガイ属 Sinonovacula
: アゲマキガイ S. constricta
学名
Sinonovacula constricta
Lamarck, 1818 [1]
和名
アゲマキガイ
英名
Chinese razor clam
Agemaki clam

アゲマキガイ(揚巻貝、学名:Sinonovacula constricta[2][3])はユキノアシタガイ科アゲマキガイ属二枚貝である。別名としてチンダイガイ(鎮台貝)等がある。またマテガイと混称されるので注意が必要である[4]

概要[編集]

学名は中国のカミソリの意で、英名はジャックナイフ、和名は揚巻の形に似ていることに由来する[3]

自分の殻長の7~8倍の穴を掘り、その中で生活する[3]。海水中の餌をこしとって食べる[3]。産卵期は10月~11月上旬、盛期は10月中旬頃である[3]。ふ化後海中に漂う期間は6日間ほどで、貝類としては短い[3]

外殻は細長く両端は円形で殻頂はやや左側へ寄っている。成長線ははっきりしており、表面は黄緑色であるが、殻皮が脱落している場合は白色を呈する。[要出典]

分布[編集]

分布域は、日本北京当局遼寧省河北省山東省浙江省福建省広東等の海域で、河口や汽水の内湾の潮間帯下部付近の干潟に多く見られる[3]

脚注[編集]

  1. ^ 中国科学院動物研究所. “縊蟶”. 《中国動物物種編目数据庫》. 中国科学院微生物研究所. 2016年3月5日時点のオリジナルよりアーカイブ。2009年4月28日閲覧。
  2. ^ 阮金山; 李秀珠; 林克冰; 罗冬莲; 周宸; 蔡清海. “安海湾南岸滩涂养殖贝类死亡原因调查分析” (中国語). 福建水产 2005 (第04期). http://mall.cnki.net/magazine/Article/FJSC200504006.htm 2014年12月4日閲覧。. 
  3. ^ a b c d e f g アゲマキガイ(ナタマメガイ科)|有明の海産物・レシピ”. 佐賀県有明海漁業協同組合. 2022年12月19日閲覧。
  4. ^ 長崎県水産部. “アゲマキ”. 2017年5月28日閲覧。

外部リンク[編集]