こぼれ種

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こぼれ種(self-sown seed/seedling)とは、人間が意図的に蒔いた種子ではなく、植物から自然にこぼれ落ちた種子や、その種子から生えてきた植物のことである[1]。単に輸送中などに意図せずこぼれた種子をこう呼ぶ場合もある[2][3]


種子拡散の問題[編集]

セイヨウアブラナ[3][4]などの遺伝子組み換え作物では、組み換え体のこぼれ種による生物多様性への悪影響を懸念する意見があり、それを検証するための調査が行われている。ドクムギ属の草本では近縁種間の交雑が起こりやすく、特に広範囲への拡散が懸念されている[2]

転用[編集]

脚注・参考文献[編集]

  1. ^ a b デジタル大辞泉、及び大辞林 第三版[1]
  2. ^ a b 除草剤抵抗遺伝子の拡散リスク評価 (PDF) - 筑波大学
  3. ^ a b 小泉望、中山祐一郎「遺伝子組換え(GM)ナタネのこぼれ種と生物多様性」『バイオサイエンスとインダストリー』第68巻第5号、2010年、361-3頁、NAID 10026587102 
  4. ^ 河田昌東「気になる GMナタネこぼれ種問題のゆくえ」『現代農業』第90巻第2号、2011年、354-7頁、NAID 40017439258