Wikipedia:良質な記事/良質な記事の選考/間人ガニ 20231223

間人ガニノート / 履歴 / ログ / リンク元[編集]

選考終了日時:2024年1月6日 (土) 07:57 (UTC)

  • (推薦)おおよそ必要な観点を網羅できたように思いますので自薦します。--漱石の猫会話2023年12月23日 (土) 07:57 (UTC)[返信]
  • 賛成 :--漱石の猫会話2023年12月23日 (土) 07:57 (UTC)[返信]
  • コメント いくつか気になる点がありましたので、下に列挙します。
  • 「生物分類表」テンプレートが添付されていますが、生物としてのズワイガニ一般を解説する記事ではない以上、やや蛇足の感があります。
  • 「歴史」節を読んでも、いまひとつ「間人ガニ」という概念の起源についてよく把握できませんでした。「特徴」節に、「1988年(昭和63年)にブランドを示す緑色のタグが導入され、他産地との差別化が図られた」とありますが、それ以前の間人の蟹はあくまでも「丹後の間人で採れた蟹」にすぎなかったということでしょうか(完全に想像ですが、吉野杉とかと同様、バブル景気を背景としたブランド化の動きがあったのだと思います)。前近代の間人(丹後)におけるカニ漁がどのようなものだったのか、それはどのように消費されていたのか、間人の蟹はいかにしてブランド化されたのか、その後の漁業はどうなったのか、というように、このあたりのことを単線的に解説できているのが理想形かなと考えます。--Nux-vomica 1007会話2023年12月23日 (土) 09:35 (UTC)[返信]
    コメントありがとうございます。
    • 間人ガニの漁場は、間人ガニ専用の漁場というわけではないので、歴史節における京都府の保護増殖の取り組みの影響は、鳥取や越前など他の漁港で水揚げされるズワイガニの漁獲量等にもおそらく影響しているでしょう。そのため、生物としてのズワイガニ一般を紹介するテンプレートを挿入していますが、内部リンクのズワイガニで説明されていることではあるので、これについては不要と思われる方が多いようでしたら除去して構わないと思います。
    • 間人漁港で水揚げされたズワイガニを「間人のカニ」⇒「間人ガニ」という、シンプルに「地名+カニ」という呼びかたで、市場において他産地のズワイカニと区別することはたぶん普遍的な話なので、呼称の起源を特定するのは不可能ではないでしょうか。ブランド化はバブル景気もあるかもしれませんが、抜群に鮮度がよい・稀少であるゆえに高値で取引されるので、品質の劣るもの(漁の途中で足が取れたとか、脱皮直後のものとか)や産地偽装などが「間人ガニ」として流通することの悪影響を受けないようにするため、ブランドタグが導入されたものと想像します。
    --漱石の猫会話2023年12月24日 (日) 09:14 (UTC)[返信]
    コメントありがとうございます。1点目について、生物分類表テンプレートについては、理由があるのならば残しておいても差し支えないと存じます。2点目について、「市場において(ある産地のズワイガニを)他産地のズワイカニと区別することはたぶん普遍的な話」とありますが、私はあまりそうは思いません。もちろん間人の漁師の方といった、ごくごく限られた地域の人が、古くからこうした名称を使っていた可能性はなきにしもあらずですが、「間人ガニ」という名称は結構広く知られたものなのではないかなと思います(ほかに「地名+カニ」で特筆性を満たすのって越前ガニくらいではないでしょうか)。こうした概念が定着するためには、「間人といえば蟹である」といったイメージがあること、あるいはそうしたイメージを定着させようとする動きがあることが前提として求められるはずです。そして、「特産品としての発展」節が戦後から起筆されているように、間人ガニという概念はどうもそこまで古くなさそうです(デジタルコレクションを見ても、間人をカニの名産地として紹介する近代以前の史料はみつかりませんでした)。私としては、結構このあたりの歴史は詳細に掘り下げられるものであり、かつ記事に反映されてしかるべきものではないかなと考えています。より具体的には、副島久実2010「水産物における地域団体商標制度の効果と課題」、田中郁代2004「「間人ガニ」のブランド確立を目指して」あたりの内容は反映されるべきかなと思いますし、(カニ漁についての記述こそありませんが)より昔の間人における漁業については、岩崎英精1954『京都府漁業の歴史』なども参考にすべきかなと思います。『丹後町史』『京丹後市史』あたりからもなにか記述を拾えないでしょうか。--Nux-vomica 1007会話2023年12月26日 (火) 09:22 (UTC)[返信]
    出典を探していただき、ありがとうございます! 水揚げ金額で見れば間人ガニは間人漁業の大黒柱ではあるものの、水揚げ総量と漁業者数で見るとイカ釣りの方が伝統的に主産業のようで、『京丹後市史』では特産品には間人ガニがあるという記述がある程度、『丹後町史』でも昭和48年の魚種別漁獲高に「かに類 30.3t」の記載があるのみ(『丹後町史』1976年,p446)で、間人ガニに限った言及は確認できませんでした。底曳網漁の歴史自体が浅いので、近代以前はズワイガニの漁獲自体が無かったのではないでしょうか。1993年の雑誌に丹後ちりめんの全盛期(ガチャマン景気~昭和40年代。昭和50年頃にはすでに後退)に歳暮に使われたという記述があるので、遅くともこの頃には丹後半島の特産品のなかでも価値が高いものと考えられていたことがわかりますが、この年代のちりめん関係の文献を見てもカニへの言及は確認できませんでした。『京都府漁業の歴史』からカニ以前の間人漁業についても加筆すると膨らみ過ぎのように思えたので、推薦時点で===間人漁業の衰退===に記載していた内容は加筆のうえで間人の漁業節に移しました。--漱石の猫会話2023年12月30日 (土) 00:54 (UTC)[返信]
    加筆お疲れ様です。十分網羅的な記述になったと考えます。 賛成 いたします。些細な点なのですが、「特産品としての発展」節の「(間人は)京都市までの距離が最短の浜である」というのは、どういう意味なのでしょうか。逐語的な意味で一番京都に近い漁港は(鯖街道の終点たる)小浜ですし、丹後に限っても舞鶴あたりの港の方が京都市には近いため、(たとえば漁場までの総延長についての言及であるといった)、何らかの言外のニュアンスがあるように思えます。--Nux-vomica 1007会話2023年12月30日 (土) 09:28 (UTC)[返信]
    鮮度に影響するのは漁場からの距離ですので、この「浜」の意味する正確なところはズワイガニの漁場を指すものと思いますが、このあたりは文献通りの表現としています。再査読いただき、ありがとうございました。--漱石の猫会話2023年12月30日 (土) 11:34 (UTC)[返信]
  • コメント 「増殖保護の取り組み」のところで、増殖保護区の総面積約68平方メートルとありますが、明らかに誤りですよね。68平方メートルだと個人の家より狭いです。68平方キロメートルとか68万平方メートルとか、そのあたりではないかと思うのですが。歴史についても、過去の漁業についていくらか触れているものの、カニについては丹後の機屋が京都室町に送ったお歳暮というあたりから出てくるようで、一体いつ頃からその美味さが知られるようになっていたのか、今一つよくわからないです。それと、この手の記事であれば、間人ガニはどの程度の生産量があってどういう推移をしているのか、5隻の漁船のみということですが、これは長いこと変わっていないのか、減少傾向なのか、といったことも必要ではないでしょうか。--Tam0031会話2023年12月26日 (火) 15:37 (UTC)[返信]
    誤植のご指摘、ありがとうございます! 執筆当初に気づいていたのですが忘れていました。文献では正確な記述があるものを確認できなかったので、Web出典に差し替え、あわせて保護増殖の取り組みをもう少し詳細に記載しました。生産量の推移は間人ガニに限った資料が公開状態では見当たらず(府の発表では他産地で水揚げされたズワイガニも含む)、現状以上に書けることがありません。漁船数については1945年の戦後すぐに18隻、1980年当時に6隻、2003年と2023年現在は5隻ということのみ出典がありますので、このあたりのことと、間人漁業に占めるカニ漁の位置づけ的なことが読み取りやすいよう、歴史節の冒頭文を見直しました。--漱石の猫会話) 2023年12月30日 (土) 01:07 (UTC)修正--漱石の猫会話2023年12月30日 (土) 01:34 (UTC)[返信]
    賛成 ありがとうございます。ブランド化したのはかなり最近なんですね。賛成とさせていただきます。--Tam0031会話2023年12月30日 (土) 13:32 (UTC)[返信]
コメント 賛成 カニ殻の記述、どうも新聞データベースでは出典を確認できませんでしたので、そのあたりの記述に要出典タグを附しています。紙で御確認ずみということであれば、タグ剥がします。ただ、防虫・防菌作用についてもちょっと疑問に思うところがあります。焼成したカニ殻に防虫・防菌作用があることは確認できています。ただ、肥料は焼成しませんし、カニの殻は肥料になるようなシロモノということは生物により分解される(主役は細菌)ということなので、防菌作用と矛盾します。そもそも畑に防虫・防菌は不要ですし、それどころかカニ殻で期待されるであろう有機農業に反しますし…。おそらく、カニ殻が肥料として用いられることと、防虫・防菌作用があることの間には深い関係はないのだと思います。これも当該記事が存在して、そう書いてあったのなら、構わないと思いますが。どうも細かいところにこだわってすみません。--Anesth Earth会話2023年12月30日 (土) 10:04 (UTC)[返信]
元々新聞記事の出典を付けてあるのですから確認済みであることは自明の理でしょうに、その紙面を自分では確認していないから信用できないので要出典を付ける、というお考えは随分と礼を欠いたご対応という気がしますが、この題材を気にかけていただいたことは嬉しく存じます。なお、この新聞記事は京丹後市立峰山図書館のスクラップブックで確認可能です。といっても今は図書館も年末年始で休館していますので、とりあえずWebで軽く調べられた範囲になりますが少し追記しました。--漱石の猫会話2023年12月30日 (土) 11:30 (UTC)[返信]

返信 早速の加筆有り難うございました。賛成とさせていただきます。抗菌・防虫作用と肥料との用途に矛盾を感じたので、ちょっと調べて納得できなかったので自分で調べて新聞データベースで言及を確認できず、かといってデータベースが全文を網羅しているとは自信が持てなかったこともあり、要出典タグをつけたまでで他意はございません。どうも申し訳ありません。 --Anesth Earth会話2023年12月30日 (土) 12:13 (UTC)[返信]

朝日新聞クロスサーチでは確かに同名の記事はヒットしませんでした。一方、京都新聞朝刊8月30日28頁(丹後中丹A面)に、カニ殻活用研究会について説明する同名の記事がありました。スクラップブックの編集作業にあたって、何らかの人為的ミスがおこっている可能性もありうるかもしれません。DBなどでご確認いただけると幸いです(スクラップされている記事が『北斗星』なるコラムの一部ならば、おそらく京都新聞なのではないかなと思います)。--Nux-vomica 1007会話) 2023年12月30日 (土) 12:52 (UTC) 修正--Nux-vomica 1007会話2023年12月30日 (土) 14:14 (UTC)[返信]
お二方とも、調査ありがとうございます。なるほど、そういうことでしたら、出典元は京都新聞である可能性が高そうですね。残念ながら京都新聞のデータベースは府立図書館まで出向かないと使える場がないので、私自身で確認できる機会は相当先になりますが、気に留めておきます。--漱石の猫会話2023年12月30日 (土) 23:05 (UTC)[返信]

賛成票のみ3票以上の状態が48時間継続したため、早期終了・通過となります。--Alicia jawiki会話2024年1月2日 (火) 02:17 (UTC)[返信]