Xiaomi 12

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Xiaomi 12(シャオミ トゥエルブ)は、2022年3月にXiaomiから世界的に発表された、Android搭載スマートフォンシリーズである。Xiaomi 12/12 Pro/12 X(12 Series)、同年8月にグローバル版として発表されたXiaomi 12 Lite、同年10月に発表されたXiaomi 12T/12T Pro(12T Series)からなり、日本では12T/12T Proが2022年12月に発売された[1]

Xiaomi 12T Pro[編集]

Xiaomi 12T Proは2022年10月にドイツで最初に発表された[2]。その後、2022年12月にはXiaomi Japanとソフトバンクが日本版の12T Proを発表した[1]。グローバル版はブルー、ブラック、シルバーの三色展開[2]。日本版はブルー、ブラックの二色展開とした[1]

12T Proは、6.67インチで最大120Hzリフレッシュレートに対応した有機ELディスプレイを採用[2]。アウトカメラはメインカメラに200MP、800MPの超広角200MPのマクロカメラを搭載した[2]。インカメラは画面上端の中央に200MPのレンズを搭載している[2]。また、最大120Wの充電に対応しており、バッテリーは5000mAh[2]。頭脳となるSoCには米QualcomのSnapdragon 8+ Gen 1、データを一時的に保存するメモリは8GBまたは12GB、ストレージは128GBまたは256GBが選択可能となっている[2]

Xiaomi 12 Lite[編集]

Xiaomi 12 Liteは2022年8月にグローバル版としてXiaomiから発表された[3]。 6.55インチの有機ELディスプレイ、SoCに米QualcomのSnapdragon 778 5Gを搭載[3]

Xiaomi 12 Series[編集]

概要[編集]

Xiaomi製品の中で最上位モデルとなるXiaomi 12 Seriesは、Xiaomi 12/12 Pro/12Xの3機種で2021年12月に中国で発表された[4]。翌年3月15日に世界的にグローバル版としてこのシリーズを発表[4]。Xiaomi 12/12 Proは米Qualcommの最上位プロセッサーSnapdragon 8 Gen 1を搭載する一方、下位モデルの12Xは同社のSnapdragon 870である[4]

Xiaomi 12[編集]

Xiaomi 12は6.28インチの有機ELディスプレイで側面が湾曲している[5]。スクリーンが1秒間あたりに切り替わる回数を指し示すリフレッシュレートは最大120Hzに対応[5]。アウトカメラには50MPの広角、13MPの超広角、5MPのテレマクロカメラのトリプルカメラ構成[5]。インカメラはディスプレイ上端中央に32MPレンズが搭載されている[5]。頭脳となるSoCは米Qualcommの最上位プロセッサー、Snapdragon 8 Gen 1[5]。バッテリーは4500mAhで67Wの有線充電、50Wのワイヤレス充電に対応している[5]。また、他のスマホと接触させることで充電ができる10Wのリバースチャージにも対応[5]。重量の公表値は180gでスピーカーはHarman Carbonの左右対称スピーカーを採用[5]。5G、Wi-Fi 6に対応している[5]。カラーは中国版とグローバル版によって異なる[5][4]。中国版はガラス製のブラック、ブルー、パープルのおよびグリーンのヴィーガンレザーの計4種[4]。グローバル版はグレー、ブラック、パープルの計3種となっている[5]

Xiaomi 12 Pro[編集]

Xiaomi 12 Proは6.73インチの有機ELディスプレイで側面は湾曲している[5]。ディスプレイの解像度はXiaomi 12や12XのFHD+(2400×1080)と異なり、より高解像度のWQHD+(3200×1400)[5]。リフレッシュレートは最大120Hzに対応している[5]。アウトカメラは50MPの広角、50MPの超広角、50MPのテレマクロカメラのトリプルカメラ構成[5]。インカメラはディスプレイ上端中央に32MPレンズが搭載されている[5]。SoCは米QualcommのSnapdragon 8 Gen 1[5]。バッテリーは4600mAhで120Wの有線充電、50Wのワイヤレス充電、10Wのリバースチャージに対応している[5]。重量の公表値は205gで、スピーカーはHarman Carbonのスピーカーを4台採用し、5G、Wi-Fi 6に対応する[5]

Xiaomi 12X[編集]

Xiaomi 12Xは6.28インチの有機ELディスプレイで側面が湾曲している[5]。リフレッシュレートは最大120Hzに対応[5]。アウトカメラには50MPの広角、13MPの超広角、5MPのテレマクロカメラのトリプルカメラ構成[5]。インカメラはディスプレイ上端中央に32MPレンズが搭載されている[5]。SoCはXiaomi 12や12 Proよりやや劣る米QualcommのSnapdragon 870[5]。バッテリーは4500mAhで67Wの有線充電のみに対応している[5]。重量の公表値は176gでスピーカーはHarman Carbonの左右対称スピーカーを採用[5]。5G、Wi-Fi 6に対応している[5]

Xiaomi 12S Ultra[編集]

Xiaomi 12S Ultra

Xiaomi 12S UltraはLeicaとXiaomiが共同開発したスマートフォンである[6]。最大の特徴は背面の約3分の1を占める巨大なカメラレンズである[6]。このメインカメラは1インチのウルトラセンサーSony IMX989を備える[7]。この大型センサーによって夜間でも明るく鮮明な写真を撮れるという[7]。50MPのメインカメラの他に、48MPの超広角カメラ、最大120倍までズーム可能な48MPの望遠カメラを備えている[6]。SoCは米QualcommのSnapdragon 8+ Gen 1で、SoCの冷却システムには葉が水を吸収する仕組みから発想を得た、新しい冷却システムを採用する[7]。ディスプレイは6.73インチの有機ELディスプレイ(WQHD+)で、最大120Hzのリフレッシュレートに対応している[7]。バッテリーは4860mAhで、67Wの有線充電、50Wのワイヤレス充電、10Wのリバースワイヤレス充電ができる[7]。背面は革を模したシリコン製となっており[7]、カラーは はクラシックブラックまたはヴァーダントグリーンの2色[6]。その他、防水・防塵のIP68規格に対応している[6]

脚注[編集]

  1. ^ a b c 「Xiaomi 12T Pro」をソフトバンクが12月16日発売 2億画素カメラ搭載、120W急速充電対応で14.3万円”. ITmedia Mobile. 2022年12月25日閲覧。
  2. ^ a b c d e f g Xiaomiの新フラグシップ「12T Pro」は2億画素カメラ搭載で749ユーロから”. ITmedia Mobile. 2022年12月25日閲覧。
  3. ^ a b 「Xiaomi 12 Lite」はコスパ重視のモデルとは違う? 日本投入にも期待”. ITmedia Mobile (2022年8月19日). 2022年12月25日閲覧。
  4. ^ a b c d e Xiaomi、「Snapdragon 8 Gen 1」搭載「Xiaomi 12」と「Xiaomi 12 Pro」発表 3699元から”. ITmedia Mobile. 2022年12月25日閲覧。
  5. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t u v w x y z aa 「Xiaomi 12」シリーズ、グローバルにデビュー 「Snapdragon 8 Gen 1」搭載ハイエンドは999ドルから”. ITmedia Mobile. 2022年12月26日閲覧。
  6. ^ a b c d e 株式会社インプレス (2022年7月4日). “シャオミ、Leicaと共同開発した1インチカメラスマホ「Xiaomi 12S Ultra」”. ケータイ Watch. 2022年12月26日閲覧。
  7. ^ a b c d e f Xiaomi、ライカの巨大カメラ搭載の「Xiaomi 12S Ultra」を約12万円で”. ITmedia Mobile (2022年7月5日). 2022年12月26日閲覧。

外部リンク[編集]