Wikipedia:井戸端/subj/外部サイトにある、他言語版記事からの日本語翻訳について

外部サイトにある、他言語版記事からの日本語翻訳について[編集]

まず、具体的事案としてではなく一般論として教えていただきたいことがあります。ウィキペディア日本語版にはその翻訳記事が存在していない他言語版の記事Aがあるとします。ところが、検索してみると記事Aを日本語に翻訳した、ウィキペディアと無関係の外部サイトのページの記述Bが存在していました。この翻訳の質は高く、記事Aの日本語版のために翻訳記事Cを作成しようとすると、どうしてもBの表現に酷似してしまうか、あえて表現を変えようとすると、質が劣る訳文となってしまいます。

このような場合、次のいずれかの対処をした場合、どのような問題が起こりえるでしょうか? あるいは、他の可能性も含め、どのように対処すべきでしょうか?

  • 外部サイトの記述Bは、ウィキペディアの著作権を犯しているのだから、独自の著作権を主張できないだろうと考えて、記述Bを(ほぼ)そのままコピペして、日本語版翻訳記事Cを作成する。
  • 外部サイトの記述Bは、ウィキペディアの著作権を犯してはいても、訳文の表現の独自性を主張される可能性があると考えて、安全に倒し、質を犠牲にしてでも、極力、記述Bとは異なる表現の日本語版翻訳記事Cを作成する。

以上は一般論です。

ここでの議論はできるだけ一般論として伺いたいのですが、参考までに付記しますと、記事Aとは、外部サイトの記述Bとはこちらです。なお、小泉軍治については、Wikipedia:執筆依頼で理由付きの依頼が出されています。--山田晴通 2011年10月28日 (金) 09:22 (UTC)[返信]

記述Bが著作権を侵しているというのは、ライセンス条項に違反している場合ですね。質問者の言葉の中からは「著作権を侵している」か否かを判断するべき情報が不足しているようです。或いは著作権に関する意識が低いのかも知れません。
するべきことは単に、翻訳しWikipediaのライセンス条項に従って公開するのみです。著作権の問題なので「結果として他の人の翻訳内容と似ている」としても無関係と言うか、似ていなかったらそれはそれで翻訳として問題ですからね。ですが、翻訳するにあたり記述Bの表現を参考に(≒真似)することで翻訳するのであれば、それは限りなく黒に近いブラックだと思います。翻訳物だって著作物なのですから「良い翻訳物があったから小手先の技でバレないように著作権侵害しよう」と考えているのであれば、その方が問題だと思います。
争点は大抵そうなるという現実があるにせよ、似ているから著作権侵害だ、というわけではありません。翻訳なので似ているのは当然の話です。ですが翻訳には普通「意訳」が含まれます。そういった「意訳」が優れていて、それに酷似させないようにすると「質が落ちる」と判断しているのであれば、酷似していることは黒でしょう。それは記述Bの翻訳者が優秀な著作物を公開しているわけですからね。ですが単に丁寧に翻訳されていることで「質が高い」と判断しているのであれば、負けずに丁寧に翻訳すればいいだけの話です。
以上、一般論としてですが。
世界最狂の魔法使いCray-G 2011年10月28日 (金) 10:11 (UTC)[返信]
コメント外部サイトの記述Bは、創作的な寄与のある翻訳として翻訳者に著作権は生じると考えられるが、元となる他言語版の記事の著者たちのライセンスからは、同一のライセンスを付することが求められているのだから、CC-BY-SAまたはGFDLで公開されているのでなければライセンス違反となります。
ブログのコメント欄あたりで、ウィキペディアの文章はまったく自由に使えるのではなく、クリエイティブコモンズなどのライセンスで公開されているのであり、そのライセンスが求める条件を満たすならば、改変や複製が認められる、求める条件には、改変をした場合、改変した人のクレジットを記録し、その改変された作品も同じ条件で公開しなければならないのだという説明をして、ライセンシングに同意を得るのがよいのでは。--Ks aka 98 2011年10月28日 (金) 10:47 (UTC)[返信]
コメント あくまで一般論としてのコメントです。山田さんの仰る方法は2つとも不適切……と言うよりも、決してしてはならないことだと思います。著作権を侵害している者であっても、その人物の著作権を侵害することが許されるわけではありません。かといって、わざわざ意図的に低品質な記事を作ることもすべきではありません。(1)理想的なのは、山田さん以外の、その外部ページを知らない優れた翻訳者に英語版記事を翻訳していただくことでしょう。(2)あるいは、山田さんが、無意識的な剽窃とならないよう、かつ意識的に低品質な翻訳とならないよう注意して翻訳されるか。(3)件のページが、本当に英語版からの翻訳なのであれば、あくまでそれをCC-BY-SAの著作物とみなし、その「翻訳者」名やURLを(もちろん英語版へのリンク、主著者名とともに)要約欄への記入のうえ日本語版に投稿するという選択肢も考えられます。あとは、(4)その外部ページは「参考」程度にとどめて再翻訳し要約欄でも言及、という折衷案もありますね。--氷鷺 2011年10月28日 (金) 11:08 (UTC)[返信]
コメント 外部サイトのライセンス違反には対処していただく必要があるとして、Wikipedia日本語版で記事をどうするかについては、仰られるような状況であれば、その外部サイトの翻訳者の方にお願いし手順に従ってWikipediaに投稿していただくのがベストかと思います。この事例では翻訳者の方は当該外部サイト(ブログ)でアクティブに活動されていて、メールやコメント欄が使えるため、コンタクトは容易そうです。あとは交渉次第ですが、もし断られた場合には上記氷鷺さんが示されたような対応とせざるを得ないと思います。--Penn Station 2011年10月28日 (金) 11:32 (UTC) 微修正:Penn Station 2011年10月28日 (金) 11:57 (UTC)[返信]
(コメント)一つの作品が多くの訳者によって重ねて翻訳されるという事例は、枚挙にいとまがありません。しかし、それで翻訳文同士での著作権侵害が疑われた事例というのは、非常にまれです。まあたしかに、たまにもめたり頭を悩ませたりしたなんて話を聞いたことはあります。過去の翻訳との差異を際立たせるために無理に新訳を考案して、結果、読みにくくなっちゃった、なんて話は業界ではよく聞きますね(どの本がそうかはご想像ください 笑)。しかしそれは著作権云々というより、翻訳者の方が新訳に関して自己主張されたいがため、という側面が強いようです、
裁判になった例はあります。俗に「サンジェルマンデプレの夜事件」とか言いますが、こちらに判決文がありますのでどうぞ。たぶん、「サン・ジェルマン・デ・プレの夜、裁判、著作権」とかで検索すればいろいろ出てくると思います。この判例では、単に翻訳すれば自然と類似点は多数出てくるが、それは当然だ、という解釈がされているようです。これは多重翻訳の事例に関しての重要判例ですので、現在の業界は、これに従って判断が行われているようだと、私個人としては感じています。ですから、山田先生が独自に翻訳をおこない、その結果類似点が発生したとしても、著作権の侵害には当たらないのではないでしょうか。まあ、どんな訳文になるかを実際に見てみないとなんとも言えませんが。。。。そして記事のノートにその旨の注記と、あとこの井戸端の話題へのリンクでも張っておけばいいのでは?
一般論を離れた本件のみの話ですが、外部ブログの訳者の方が、著作権を放棄されておられるようです。となると、英語版の原文や訳者の方の情報を記載したうえで、このブログの文章をそのままWikipediaに移入することもやろうと思えば可能ですが。。。--アイザール 2011年10月28日 (金) 11:44 (UTC)[返信]
先方のブログにコメントをつけてきました。--Ks aka 98 2011年10月28日 (金) 12:59 (UTC)[返信]
お返事もいただきました。ライセンス上厳密なところでは十分ではないかもしれませんが、ウィキペディアに訳文を持ち込んでも支障はないと思います(要約欄で翻訳者名を加える必要がありますけれど)。--Ks aka 98 2011年10月29日 (土) 18:12 (UTC)[返信]
皆様コメントありがとうございました。「翻訳ブログ」の訳文で初版を作った上で、こちらで気づいた部分を加筆するという形で進めます。これから作業して、一通り終わりましたらこちらでもご報告しますので、お気づきの点などありましたら引き続きコメントをよろしくお願いいたします。--山田晴通 2011年10月31日 (月) 14:09 (UTC)[返信]
小泉軍治を作成しました。--山田晴通 2011年10月31日 (月) 15:59 (UTC)[返信]