SPD-SL
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SPD-SL(Shimano Pedaling Dynamics-Super Light)とは、シマノが製造するビンディングシューズおよびビンディングペダル、クリートの規格のことである。
2002年発売。元々、当時シマノと契約下にあったランス・アームストロングのために開発された経緯があり、開発コードも「PDランス」だった[1]。そのため構造としては、ランスが愛用していたシマノの旧型製品・PD-7401(LOOKのパテント品)に近い。当時のSPD-Rと比較しての特徴としては、ランスの好みに合わせてサイズ感を維持しつつ軽量化するため、大々的にエンジニアリングプラスチックを導入したことが挙げられる[1]。
ロードバイク用ビンディングペダルとしては後発ながら、2023年時点でUCIワールドツアーに参戦する全18チーム中9チームで使用されており[2]、自転車業界ではLOOK・TIME・SPEEDPLAY(Wahoo)と並んで「ビンディングの四大ブランド[3]」の一角を占めるまでに成長している。
特徴
[編集]メリット
デメリット
- クリートが大きく突き出ているため、歩きづらく、ペンギン歩きのようになる。[4]
クリート
[編集]ビンディングシューズの3つ穴に取り付ける。[4]
赤、青、黄があり、それぞれの違いはペダルに固定したときの可動域の広さであり、個人の身体的特徴やライディングスタイルに合わせて選択することができる。[4]
黄が一番可動域が広くフロートレンジ6度(左右に3度)、青色がフロートレンジ2度、赤がフロートレンジなし(固定)となっている。
参考文献
[編集]- 山口和幸『シマノ 世界を制した自転車パーツ』光文社、2003年 ISBN 978-4334974022
脚注
[編集]- ^ a b 山口和幸 2003、pp.208 - 216
- ^ 【2023】シマノとルックがシェア争い。UCIワールドチーム使用ペダル - CHARIYORUM・2023年5月5日
- ^ やっぱコレでしょ! ロードバイクの専用シューズとペダルを使おう【ロードバイクの購入】 - BICYCLE CLUB・2019年2月2日
- ^ a b c d e f “教えて自転車屋さん!SPDとSPD-SLの違いって何!?初心者向き。”. 広島で自転車をお探しならY's Road フジグラン広島店. 2024年4月8日閲覧。