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財務会計上の負債(ふさい、liability)は、勘定科目の区分の1つであり、会社にとって返済等の必要がある経済的負担のことをいう。文脈によっては他人資本(たにんしほん、borrowed capital)とも呼ばれる。

概要

負債には、法律上の会社にとっての債務と、法律上の債務ではないが合理的な期間損益計算の観点から負債として計上される項目とが含まれる。負債に分類される勘定科目のうち、法律上の債務に該当するものには、借入金買掛金などの確定債務、退職給付引当金などの条件付債務、法人税等引当金などの金額不確定債務がある。

一部の引当金等は、法律上の債務には該当しないが、将来会社に経済的な負担をもたらす可能性が高いものであるため、合理的な期間損益計算の観点から負債として計上される。これは例えば修繕引当金などが該当する。他に、価格変動準備金などの租税特別措置法上の各種の準備金は、しばしば特定引当金と呼ばれ、貸借対照表の負債の部に特定引当金の部を設けて記載される。しかし、これは留保利益の性質を有する項目であり、会計上の真の負債とは言えない。