KAO=S

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KAO=S
出身地 日本の旗 日本
活動期間 2011年 -
事務所 D・I・Oエンターテインメント
公式サイト www.kaos-japan.net
メンバー 山切修二
川渕かおり
旧メンバー Jack(寂空) (2011年 - 2018年)
神永大輔 (2012年 - 2014年)

KAO=S(カオス)は、日本の音楽ユニット。 プログレッシブ・ポップ・ロックなどの幅広い音楽性、オープンコードのギターサウンドとツインボーカル、 そしてリードヴォーカリストでLADY SAMURAIと呼ばれる川渕かおりの剣舞を含む独特なパフォーマンスを特徴とする。

和楽器奏者を擁した初期から徐々に音楽性を広げ、2018年からは二人でのデュオや多数の奏者を迎えてのバンド編成など、様々な形態で世界各地でショウを行っている。 [1]

和風のエンターテイメントショウを行う目的で、KA0=Sが音楽を担当し和楽器奏者や剣舞パフォーマーを加えた形の和風エンターテインメント集団「LADY SAMURAI'S CHAOS」としての活動も行う。スペインのアリカンテ、ドイツのフランクフルト、サウジアラビアのリヤドのステージに立ち、好評を博した。

プロフィール[編集]

2010年夏、シンガーソングライターとして活動していた山切修二と、剣舞師・女優・モーションアクター等多方面で活動していた川渕かおりが出会い、川渕のパフォーマンスをフィーチュアしたインスト大作「桜の鬼」を山切が作曲。同年12月、東京のライヴハウスで二人で初披露。

2011年4月に、山切修二・川渕かおりに津軽三味線奏者のJack(寂空)が加わり、四谷天窓で「桜の鬼」等を演奏。以降、バンド名をKao=Sとし活動を開始。

2012年3月、テキサス州オースティンで開催の音楽見本市、サウス・バイ・サウスウェスト(SXSW)に出演。続いてシカゴ、ニューヨーク、サンフランシスコ、ロスアンジェルス、ラスベガスを周るアメリカツアーを行う[2]。LAとベガス公演には尺八奏者神永大輔が参加した(Jackはベガス公演は不参加。)


2013年3月に、二年連続でSXSWに出演。同年夏よりドイツ・イギリス・フランスのヨーロッパ公演を行う。フランクフルトでは、日本文化フェス「ニッポンコネクション」に出演し、川渕による殺陣、そして神永による尺八のワークショップも開催された[3]。パリでは、ヨーロッパ最大の日本文化フェスJapan Expoに出演。10月、永田純プロデュースでファーストアルバム「ものがたり」を発売。これを機にバンド名の表記は『KAO=S』(すべて大文字)へと変更された。

2014年、和楽器バンドのメジャーデビュー決定を機に、神永大輔がレギュラーを外れる。同年秋にはメンバーでセルフマネジメントD・I・Oエンターテインメント合同会社を設立。10月、東京国際ミュージックマーケットに出展しショウケース演奏。多くの国のバイヤーと商談を行い成立させる。11月にはアメリカCNN局の番組Art of the Movementで紹介される [4][5]

2015年9月に中国・大連およびブラジル・サンパウロで公演。11月にセカンドアルバム「Dawn of the Planet Chaos」をリリース。

2016年は10月にパラグアイ・アスンシオンで一万五千人の前で演奏した。

2017年、4月にスペイン・アリカンテで開催されたイベントに出演。[6]山切ヴォーカルによる古典カバー「荒城の月」をバルセロナでレコーディングした。同年6月からロスアンジェルスよりKenji Nakaiをプロデューサーに迎えサードアルバムのレコーディングを開始。制作はクラウドファンディングによる資金調達で行われた。一度レコーディングが終了した後にJackが脱退を表明した為、作風と収録予定曲を変更し、アルバムのレコーディングは秋よりほぼ最初からやり直す事となった。完成の目処が立った同年末に、Jack脱退発表と共に翌年春の発売予定がアナウンスされた。

2018年2月、舞台で川渕かおりが左膝前十字靭帯断裂の事故に遭うも、その一週間後に開催されたニュージーランドのSPLORE FESTIVALに出演。 松葉杖でステージを遂げた川渕の姿は喝采を浴び、その写真は同年の国際女性デーに、同フェスSNSのトップを飾った。 「AMRITA」アルバム発売後、川渕の手術とリハビリを経て、12月に渋谷マウントレーニアホール(現・SHIBUYA PLEASURE PLEASURE)にて単独公演を成功させる。


2019年は、ドイツ、マレーシアで演奏した他、中華人民共和国内モンゴル自治区で開催の巨大フェス「CHINA DREAM」に出演。 2020年1月にはドイツ、フランクフルトで初のホール単独公演を成功させた。

2022年から、和風のエンターテイメントショウを行う目的で、KAO=Sが音楽を担当し、和楽器奏者や剣舞パフォーマーを加えた形の和風エンターテインメント集団「LADY SAMURAI'S CHAOS」としての活動も開始。 スペインのアリカンテ、ドイツのフランクフルト、サウジアラビアのリヤドのステージに立ち、好評を博した。

メンバー[編集]

現在のメンバー
山口県宇部市出身。高校在学中からギター&ヴォーカルを始め、以降バンドやソロ・シンガーソングライターとして活動。[7]
KAO=Sではアコースティックギターを様々なオープンチューニングで演奏するスタイルをとる。シンガーとしては幅広い声域と声色を持つ。D・I・Oエンターテインメント合同会社代表。
旧メンバー
2011年に、第30回津軽三味線全国大会においてB級準チャンピオンを受賞[8]。2018年1月に脱退。
2012年秋に加入。2014年3月にレギュラーメンバーから離れた。

ディスコグラフィー[編集]

【音源】

■さくら  (2013年) - ミニアルバム ※CD販売終了。現在は「桜の鬼」「世界樹」のみ、「ものがたり」アルバムのデジタルリリース盤に収録。

■ものがたり (2013年) - 1stアルバム ※永田純プロデユース。当時のメンバーの担当楽器パートのみで録音された。

■Dawn of the Planet Chaos  (2015年) - 2ndアルバム CDは生産終了 ※山切修二プロデュース。

■AMRITA (2018年) - 3rdアルバム ※Kenji Nakaiプロデュース

■結う  (2018年) - 配信リリースのみ ※フランクフルトで開催された日独友好フェス「マイン祭」のテーマソング。3バージョン収録EP。

■荒城の月  (2018年) - 配信リリースのみ ※2017年4月にスペイン・バルセロナでレコーディングされた。

■SESSION 2020 (2020年) - 配信リリースのみ ※2020年の無観客収録ライブ音源と、そのリミックス。3曲収録EP。

■桜香る (2021年) - 配信リリースのみ ※代表曲「桜香る」を 5バージョン収録のEP。

■アメノヌボコ (2021年) - 配信リリースのみ ※宝珠悉皆師・那須勲による詩に曲をつけ完成させた「アメノヌボコ」を中心としたEP。

■ZANGEKI LIGHTNING (2022年) - 配信リリースのみ ※津軽三味線奏者・匹田大智をフィーチャリングしたインスト曲。シングル。

■BORN FROM JAPANESE CHAOS (2022年) ※和楽器アレンジを施した楽曲を中心としたベスト盤。

■MORE THAN BLUE (2023年) - 配信リリースのみ 日本のバンドquaffのカバー。シングル


主な公演歴[編集]

(2012年)

サウス・バイ・サウスウエスト(オースティン、アメリカ)


(2013年)

サウス・バイ・サウスウエスト(オースティン、アメリカ)

ニッポン・コネクション(フランクフルト、ドイツ)

・JAPAN UNDERGROUND (ロンドン、イギリス)

Japan Expo(パリ、フランス)

・SHIBUYA WWW (単独公演・東京)


(2014年)

ニッポン・コネクション(フランクフルト、ドイツ)


(2015年)

・大連、中国

・HANABI MATSURI(サンパウロ、ブラジル)


(2016年)

・日本パラグアイ移住80周年記念式典イベント(アスンシオン、パラグアイ)


(2017年)

・Salón del Manga de Alicante(アリカンテ、スペイン)


(2018年)

・SPLORE FESTIVAL(オークランド、ニュージーランド)

・MAIN MATSURI FESTIVAL(フランクフルト、ドイツ)

・SHIBUYA PLEASURE PLEASURE (単独公演・東京)


(2019年)

・MAIN MATSURI FESTIVAL(フランクフルト、ドイツ)

・CHINA DREAM FESTIVAL(通遼市、中華人民共和国内モンゴル自治区

・ASIAN COMIC CON (クアラルンプール、マレーシア)

・SHIBUYA PLEASURE PLEASURE (単独公演・東京)


(2020年)

・Brotfabrick (単独公演・フランクフルト、ドイツ)


(2021年)

・MAIN MATSURI FESTIVAL(フランクフルト、ドイツ)


(2022年)

・Salón del Manga de Alicante(アリカンテ、スペイン)

・MAIN MATSURI FESTIVAL(フランクフルト、ドイツ)

・SHIBUYA PLEASURE PLEASURE (単独公演・東京)


(2023年)

・JAPAN ANIME TOWN RIYADH SEASON(リヤド、サウジアラビア)

※LADY SAMURAI'S CHAOSとして出演

メディア出演[編集]

関連項目[編集]

  • 魔界 - ファイティング・ミュージカル、2016年8月より参加

出典[編集]

  1. ^ CNNで日本の音楽バンド「KAO=S」を紹介”. PR TIMES. 2021年12月3日閲覧。
  2. ^ kao=s official web site”. 2014年6月6日時点のオリジナルよりアーカイブ。2015年1月26日閲覧。
  3. ^ kao=s official web site”. 2013年7月11日時点のオリジナルよりアーカイブ。2015年1月26日閲覧。
  4. ^ 日本のロックバンドがCNNで紹介され話題に 海外で引っ張りだこの理由とは?”. Aol News.. 2014年12月30日閲覧。
  5. ^ 【12/15】KAO=Sが日本人アーティストとして初めてCNN “The Art Of Movement”に出演!”. リットーミュージック. 2014年12月31日閲覧。
  6. ^ KAO=S 最高来場者数2万5千人を記録したスペインでのジャパンカルチャーイベントで大歓声”. ValuePress!. 2017年4月19日閲覧。
  7. ^ Music Restaurant La Donna”. Music Restaurant La Donna. 2015年6月6日閲覧。
  8. ^ 2014年の第32回同大会でも唄付け銀賞を受賞

外部リンク[編集]