duck (オーバークロッカー)

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duck(下川 泰和) 秋葉原インテルイベントでの写真
オーバークロックイベント日本工学院でのイベントの様子

duck (ダック、本名:下川 泰和)は、1990年代前半頃、ストリートからデビューしたバンド、イエローダックギタリストで現在はオーバークロッカーとして活動している日本の人物。

オーバークロック黎明期[要検証]にPentium 4の8.2GHz駆動をはじめとする数え切れないほどのオーバークロックの世界記録を樹立し現在も保持している。OC専用パーツブランド「Japan Cooling Artist」を立ち上げ、世界中のオーバークロックの大会やイベントに出演し、台湾パーツメーカーの新製品開発にも協力する。

2010年からパーツ専門雑誌において国内外初となる液体窒素冷却を中心としたオーバークロック講座の連載を開始(DOSVパワーレポート Art of OverClock インプレス社、現在は休載)他、多数のOC関連記事を執筆。同年、米国LAにてintel関係者立会いのもとCPUのオーバークロック世界記録に挑み、intel社の現行製品であるCore i シリーズの世界記録を達成した。なおその模様は世界同時中継された[1]

2011年にグラフィックカードメーカーのGalaxy microsystems(本社香港)と専属契約を交わし、日本人初のプロのオーバークロッカーとなった。オーバークロックを題材とした漫画「87CLOCKERS」(二ノ宮知子作、ヤングジャンプ 集英社)の監修も行っている。なお、漫画87CLOCKERSの主人公の一人”ミケ”はduck氏をモデルとしたものだが、その他の登場人物についての詳細は明かされていない

オーバークロック競技の中でも特にDRAMのチューニングを得意としており、2019年にはduck氏の名前を冠した超高性能メモリDuck OC Limited EditionがGALAX OC LABより世界発売された

2014年から日本工学院専門学校 東京工科大学にてオーバークロックイベントを実施、また翌2015年、2022年にも日本工学院 八王子キャンパスでの紅華祭で講演。若いオーバークロッカーの人材育成に力を入れている。

参考文献・出典[編集]

関連項目[編集]

外部リンク[編集]