グリセロール2-リン酸

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

これはこのページの過去の版です。Mzaki (会話 | 投稿記録) による 2015年5月20日 (水) 14:04個人設定で未設定ならUTC)時点の版 (セリンスレオニンホスファターゼの阻害剤)であり、現在の版とは大きく異なる場合があります。

(差分) ← 古い版 | 最新版 (差分) | 新しい版 → (差分)
グリセロール2-リン酸
識別情報
CAS登録番号 17181-54-3
PubChem 2526
MeSH Beta-glycerophosphoric+acid
特性
化学式 C3H9O6P
モル質量 172.074
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。

グリセロール2-リン酸(グリセロール2-りんさん、glycerol 2-phosphate[1]は、リン酸グリセロールから誘導されたリン酸エステルである。同等に適切な名前として、グリセロ-2-リン酸(glycero-2-phosphate)、2-O-ホスホノグリセロール(2-O-phosphonoglycerol)、2-ホスホグリセロール(2-phosphoglycerol)がある[2]。また歴史的経緯によりβ-グリセロリン酸(β-glycerophosphoric acid)とも呼ばれる。

生理活性

セリンスレオニンホスファターゼの阻害剤として働く。間葉系幹細胞から骨芽細胞への分化を誘導する働きがある。

構造異性体

グリセロールとリン酸のエステルには構造異性体としてグリセロール1-リン酸およびグリセロール3-リン酸がある。3つはいずれも別の生理活性を持っている。

脚注

  1. ^ 本項目では特に立体配置の表示がない場合には立体特異的番号付けを用いている。
  2. ^ G. P. Moss: “Nomenclature of Phosphorus-Containing Compounds of Biochemical Importance”. 2015年5月20日閲覧。