サバフグ属
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サバフグ属 | |||||||||||||||||||||
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分類 | |||||||||||||||||||||
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学名 | |||||||||||||||||||||
Lagocephalus Swainson, 1839 | |||||||||||||||||||||
タイプ種 | |||||||||||||||||||||
クマサカフグ Lagocephalus lagocephalus (Linnaeus, 1758) | |||||||||||||||||||||
和名 | |||||||||||||||||||||
サバフグ (鯖河豚) | |||||||||||||||||||||
種 | |||||||||||||||||||||
本文参照
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サバフグ属(サバフグぞく、学名 Lagocephalus)はフグ目フグ科に属する分類群。21種が知られている。
無毒種と有毒種とが混在しており、ときおり食中毒事故を起こす。
主な種
[編集]- クロサバフグ Lagocephalus gloveri T. Abe & Tabeta, 1983
- オキサバフグ Lagocephalus guentheri A. Miranda-Ribeiro, 1915 (Diamondback puffer)
- カナフグ Lagocephalus inermis (Temminck & Schlegel, 1850) (Smooth blaasop)
- シロカナフグ Lagocephalus laevigatus (Linnaeus, 1766) (Smooth puffer)
- クマサカフグ Lagocephalus lagocephalus (Linnaeus, 1758)
- Lagocephalus lagocephalus lagocephalus (Linnaeus, 1758) (Oceanic puffer)
- Lagocephalus lagocephalus oceanicus D. S. Jordan & Evermann, 1903
- ドクサバフグ Lagocephalus lunaris (Bloch & J. G. Schneider, 1801) (Lunartail puffer)
- シロサバフグLagocephalus spadiceus (J. Richardson, 1845) (Half-smooth golden pufferfish) L.wheeleri は新参異名とされた
- センニンフグ Lagocephalus sceleratus (J. F. Gmelin, 1789) (Silver-cheeked toadfish)
- カイユウセンニンフグ Lagocephalus suezensis E. Clark & Gohar, 1953
以下を含めることもある。
- クロサバモドキ (Stenocephalus elongatus)
毒性
[編集]シロサバフグやクロサバフグは無毒とされているが、海域や季節により毒性を有する[1]。 シロサバフグやクロサバフグは、トラフグやクサフグやコモンフグなどとは異なり、すべての部位にテトロドトキシンを持っていない[要出典]。日本では無毒とされた時期があり、ふぐ料理に用いられたことがある。カナフグは内臓には毒を持つが筋肉は無毒である。この3種が可食種とされている。
しかし、東南アジア産で日本でも希に発見されるドクサバフグは、内臓のみならず筋肉も猛毒で[2]、しばしば無毒のシロサバフグなどに混じって捕獲され、漁業者でも間違えることがある。
クロサバフグやシロサバフグとドクサバフグの違いは、頭の小棘の分布のしかたが代表的である。前者は頭の部分にのみ分布するが、後者は頭のみでなく、背鰭の付け根まで達する。他に尾鰭の切れ込みの深さの違い、腹の膨らみ具合の違いなどでも区別できるが、個体差にも左右されるため見分けるのは難しい。
出典
[編集]- ^ 谷山茂人, 柴野啓輔, Ngy Laymithuna, 篠原充, 高谷智裕, 荒川修「萩市近海産シロサバフグ肝臓の毒性」『長崎大学水産学部研究報告』第91号、長崎大學水産學部、2010年3月、1-3頁、ISSN 05471427、NAID 110007612162、hdl:10069/23780。
- ^ ニーライミトナ, 谷山茂人, 柴野啓輔, 余振輝, 高谷智裕, 荒川修「カンボジア・シアヌークヴィル沿岸で採捕されたフグ類におけるテトロドトキシンの分布」『食品衛生学雑誌』第49巻第5号、日本食品衛生学会、2008年、361-365頁、doi:10.3358/shokueishi.49.361、ISSN 0015-6426、NAID 130000671601。
関連項目
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外部リンク
[編集]- 自然毒のリスクプロファイル:魚類:フグ毒 厚生労働省
- 藤田矢郎「サバフグの卵発生幼稚仔の形態および幼生飼育」『魚類学雑誌』第13巻第4-6号、日本魚類学会、1966年、162-168頁、doi:10.11369/jji1950.13.162、ISSN 0021-5090、NAID 130004018440。