ウィリアム・ジョン・スウェインソン

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ウィリアム・ジョン・スウェインソン

ウィリアム・ジョン・スウェインソン(William John Swainson FLS, FRS、1789年10月8日1855年12月6日)は、イギリス鳥類学者軟体動物学者、貝類学者、昆虫学者、博物画家である。

生涯[編集]

ロンドンのSt. Mary Newingtonに生まれた。父親のティモシー・スウェインソンは税務の役人で、リバプールで生物採集を行い、ロンドン・リンネ協会の創立メンバーであった。アマチュア植物学者、アイザック・スウェインソンのいとこである。吃音のために教育をあまり受けず、14歳でリバプールの税務署の事務員となった。陸軍の兵站部に入隊し、マルタ島シシリー島に派遣された。シシリー西部の昆虫を研究し、健康上の問題でイギリスに戻り除隊後、父親と同じくリンネ協会のフェローとなった。

1816年にヘンリー・コースターのブラジル探検に加わった。コースターはすでにブラジル探検を行い、著書『ブラジル旅行』("Travels in Brazil")で有名になっていた。ブラジルでロシアの外交官で探検家のグリゴリー・ラングスドルフと出会った。ブラジルから20,000を超える昆虫標本、1,200の植物標本、120の魚類の図、760の鳥の剥製とともにイギリスに戻った。1820年12月24日に王立協会のフェローに選ばれた。

大英博物館の動物学部門長のウィリアム・エルフォード・リーチに勧められて博物画を製作し、『動物学図譜』("Zoological Illustrations":1820–23)で、リトグラフを図版の製作に用いた。リトグラフの使用は比較的安価で、版画家を必要としない利点があった。図版付の多くの著作を、出版した。注文があると、リトグラフ印刷した図版に自ら手彩色を施した。植物画家としての技術は高い評価を得た。リーチが病気で大英博物館の職から引退すると、その後任を目指したが、その職はジョン・ジョージ・チルドレンが告いだ。

スウェインソンの時代のイギリスでは、ウィリアム・シャープ・マクレディの唱えたQuinarian systemという分類体系が一時的に流行し、スウェイソンもその体系を支持した。マクレディとスウェインソンは共にイギリスを去り、18411年にスウェインソンはニュージーランドに移住した。ニュージーランドでは英国教会の司祭などの職につき科学的な仕事からしばらく遠ざかった。1851年にオーストラリアにわたり1852年に政府の植物調査官の職を得て翌年、報告書を書くが植物学の知識の欠如のために専門家からは評価されることはなかった。1854年にニュージーランドに戻り、翌年没した。

Swainsonは、植物の学名命名者を示す場合にウィリアム・ジョン・スウェインソンを示すのに使われる。命名者略記を閲覧する/IPNIAuthor Detailsを検索する。)

著書の画像[編集]

著書の一部[編集]

参考文献[編集]

  • "William Swainson F.R.S, F.L.S., Naturalist and Artist: Diaries 1808-1838:Sicily, Malta, Greece, Italy and Brazil." G.M. Swainson, Palmerston, NZ 1989.
  • 'SWAINSON, William, 1789-1855', In: An Encyclopaedia of New Zealand, edited by A. H. McLintock, originally published in 1966. Te Ara - The Encyclopaedia of New Zealand, updated 26-Sep-2006
  • Some Biogeographers, Evolutionists and Ecologists-Chrono-Biographical Sketches: Swainson, William (England-New Zealand 1789-1855)
  • William Swainson: Naturalist, author and illustrator by David M Knight. Archives of Natural History (1986) 13:275-290
  • R.M. Barker & W.R. Barker (1990), 'Botanical Contributions Overlooked...' in 'History of Systematic Botany in Australasia' ed: P.S. Short, ASBS