水国事件
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水国事件(すいこくじけん)は、1923年(大正12年)3月、奈良県の水平社と国粋会とが衝突した事件。水国争闘事件、下永事件[1]ともいう。
概要
奈良県磯城郡川西村(現・川西町)にて、1人の老人が被差別部落出身者の婚礼に対して差別的言動を行い、それに対する水平社の謝罪要求に対して国粋会幹部であった土建業者が介入し、水平社に対して襲撃をかけた。双方とも奈良県内外から援軍を動員し、水平社側の4人が重軽傷を負った。官憲や軍隊が鎮圧して水平社側35人、国粋会側12人が有罪となった。襲撃に熱心だった国粋会側よりも水平社側に重罪判決が多く、この事件以降に水平社運動や融和運動が全国的に隆盛した。
関連項目
脚注
- ^ 『日本史大事典』13頁(平凡社、1993年、ISBN 4582131018)