東濃鉄道キハ10形気動車
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東濃鉄道キハ10形気動車(とうのうてつどうキハ10がたきどうしゃ)は、かつて東濃鉄道駄知線・笠原線で使用されていたガソリンカーである。
キハ12の1両のみ存在した。なお、番号の12は11が欠番ということではなく、1は形式のキハ10形。2は駄知鉄道の気動車の2号機という意味で、駄知鉄道キハ1との連番である。
概要
駄知鉄道が1931年(昭和6年)に導入した、日本車輌製の半鋼製車体を持つガソリンカーで、偏心動台車と付随台車をもつボギー車(機械式)である。片側には鮮魚台(バケット)が設置されている。ガソリンエンジンはウォーケシャ6SRL (60.2kw) を搭載していた。
戦時中はガソリン不足のため付随車として使用され、キハ23[1]や蒸気機関車[2]に牽引されていた。戦後、ガソリンカーとして復活するが、1950年(昭和25年)に駄知線が電化されると笠原線に転属。付随車として使用され、1963年(昭和38年)に廃車となる。
主要諸元
- 全長:10,084mm
- 全幅:2,640mm
- 全高:3,455mm
- 自重:9.5t
- 定員:50名(座席24名)
- 走行装置
- 機関:ウォーケシャ6SRL 60.2kw/1500rpm
- 変速機:機械式
参考文献
- 清水武『東濃鉄道』ネコ・パブリッシング〈RM LIBRARY 72〉、2005年。ISBN 4-7770-5108-0。
脚注
- ^ 気動車のうち、キハ23のみ木炭ガス発生装置を搭載して運用されていた。
- ^ 1・2(東濃鉄道1形蒸気機関車)、11(元国鉄2850形蒸気機関車)、No.3(元国鉄1225形蒸気機関車)