コンテンツにスキップ

新著聞集

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

これはこのページの過去の版です。1.36.93.63 (会話) による 2022年8月14日 (日) 15:00個人設定で未設定ならUTC)時点の版であり、現在の版とは大きく異なる場合があります。

新著聞集(しんちょもんじゅう)は、寛延2年(1749年)に刊行された日本説話集である。各地の奇談・珍談・旧事・遺聞を集めている。8冊18篇377話。書名は鎌倉時代の説話集『古今著聞集』にならっており、先行する説話集『古今犬著聞集』・『続著聞集』との関連が深い。

著者名は記されておらず不詳[1]とされていたが、森銑三の指摘により紀州藩士の学者・神谷養勇軒が藩主の命令によって著したことが定説となっている。しかし『新著聞集』の内容は、俳諧師椋梨一雪による説話集『続著聞集』を再編集したもので、正確に言うと神谷養勇軒は編者であると考えられる。

概要

忠孝、慈愛、酬恩、報仇、崇行、勝蹟、勇烈、佞奸、崇厲、奇怪、執心、冤魂、往生、殃禍、才智、清正、俗談、雑事の18の項目を1篇ずつにあて、全8冊に収めている。

脚注

  1. ^ 『日本随筆大成』第2期第3巻 日本随筆大成刊行会 1928年 2頁

参考文献

関連項目