タッパーウェア
略称 | タッパーウェア |
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本社所在地 |
アメリカ合衆国 フロリダ州オーランド |
設立 | 1946年 |
関係する人物 |
アール=サイラス・タッパー ブラウニー=メイ・ハンフリー(ブラウニー・ワイズ) |
外部リンク | http://www.tupperwarebrands.com/ |
タッパーウェア(Tupperware)は、米国の連鎖販売取引企業タッパーウェア・ブランズ・コーポレーション(タッパーウェア社)のこと、または同社が製造しているプラスチック容器のこと。
タッパー
創業者のアール=サイラス・タッパー(1907年〜1983年)が1938年にプラスチック密閉容器を開発し、その後経営に参画したブラウニー=メイ・ハンフリー(ブラウニー・ワイズ)によるホームパーティー商法で成長した。タッパーやタッパーウェアという名称は同社が製造しているプラスチック製の容器の商品名として商標登録されており、同社以外のプラスチック製の密閉容器全般をタッパーやタッパなどと呼ぶことは厳密に言えば正しくない。しかしながら一般にはしばしばそのようにも用いられる(商標の普通名称化を参照)。
1980年代後半に日本で「タッパーと呼べるのはタッパーウェアだけ」のメッセージを添えたテレビCMが流れていた。
日本での商品展開
アメリカで生まれたタッパーウェア社は1963年に日本での販売を開始したが、その際にはアメリカで行っていたのと同様のホームパーティー商法がそのまま導入され、密閉性が高いという評判とアメリカ風の生活への憧れを演出しながら広めるという手法をとった。たとえば大卒の初任給が15000円程度の当時、直径17cmのボウル6個セットが1360円と高価で、価格面でも高級感が演出された。またホームパーティー方式自体も、共同体意識が急速に薄れつつあった当時の都市部での近所づきあいの機会として確実に拡がった[1]。
さらに会員制の販売方法をとり、紹介者の多さによって割引率を増やすというシステムも導入している。各地区の家庭ごとのホームパーティーを末端組織とし、メンバーやディーラーといった組織における立場ごとに異なる割引率が設定されている。またそれらを集めたアセンブリと呼ばれる講習会を開いている。台所のみならず家中の多くの器具をタッパーで埋め尽くすような利用者のことを「エレガンス」と呼ぶなどして、タッパーウェアブランドの浸透を図った。このような連鎖販売取引の販売方法はいわゆるマルチ商法まがいであるという批判も多い。
かつてTBS系「クイズ100人に聞きました」のスポンサーだった時期があり、予選会出場者に特製タッパーウェアを記念品として配布していた。
製品
製品の多くは食品用の密閉容器やピッチャーその他のキッチン用品である。
製品に起因する破損等が起きた場合には、無償で交換するアフターサービスを行なっている。 但し、取扱不注意、製品の経年劣化等、いくつかの無償交換対象にならない条件がある。
出典
- ^ 柏木博(1998) 『20世紀をつくった日用品 ゼム・クリップからプレハブまで』(p. 16-17) 225pp. 晶文社. ISBN 4794963726