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表参道アドベンチャー

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表参道アドベンチャー
ジャンル インタラクティブフィクション
対応機種 PC-8001
PC-8801
MZ-80K/C/K2[1]
MZ-80B[1]
開発元 アスキー
発売元 アスキー
デザイナー 高橋直穂
秋山秀樹
人数 1人
メディア PC-8001・8801 カセットテープ
発売日 1982年発表
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表参道アドベンチャー(おもてさんどうアドベンチャー)は、『月刊アスキー1982年4月号綴じ込み付録である『年刊AhSKI!』2号に掲載されたアドベンチャーゲームである[1]。本作はアスキー誌初のテキストアドベンチャーゲームで、国産アドベンチャーゲームの草分け的存在である[2]。作者はアスキーの編集者、協力者であった高橋直穂と秋山秀樹である。

本作はプレイヤーはマイコン雑誌の編集者となってライバル誌の『月刊アスキー』の活動を妨害するため、編集部に侵入し、何らかの破壊工作を行うという内容である[1]。 テキスト・コマンドは全て英語で入力する必要がある[1]。また、カセット・テープからロードする場合でも、当時としてはプログラムの容量が大きかったため時間がかかり、しかも任務遂行に失敗するとすぐ死んでしまい、プログラムもすべて消去されるというものだった(つまり、もう一度プレイするにはまた最初からロードしなおす必要があった)。その為、ダンプリストのプロクラムにはあらかじめ「チェック・サム・プログラム」という、打ち間違いがあった場合、その範囲を表記する簡易的なプログラムも含まれていた。

アドベンチャーゲームというジャンルを初めて紹介するということもあって、誌面はアドベンチャーゲームの基本的なコンセプトやゲームの進行方法を説明する前説から始まり、4ページに渡る16進ダンプリストも掲載された[1]

なお、題名の「表参道」は、当時のアスキーのオフィスがあった東京都渋谷区からとられている。

対応機種はPC-8001PC-8801N-BASICモード)、MZ-80K/C/K2MZ-80B[1]Z80マシン語で開発されており、プログラムサイズは約8Kバイト。PC-8001・PC-8801版はのちにカセットテープで発売された。 2004年に刊行された『月刊アスキー別冊 蘇るPC-9801伝説』(2004年刊)付録のCD-ROMには、『南青山アドベンチャー』(1983年、『年刊AhSKI!』3号収録[注釈 1])とともに、本作が収録されている[2]

姉妹編に、『南新宿アドベンチャー』(2001年、『パロディ版BSD magazine Vol.1 2001』収録[注釈 2])がある。

脚注

注釈

  1. ^ この間にアスキーのオフィスは東京都港区南青山に移転していた。
  2. ^ 当時のアスキーのオフィスの所在地は東京都渋谷区。

出典

  1. ^ a b c d e f g 株式会社インプレス (2021年3月30日). “月刊アスキー編集部に侵入して破壊工作を行うゲーム『表参道アドベンチャー』”. AKIBA PC Hotline!. 2021年4月2日閲覧。
  2. ^ a b 表参道アドベンチャーも収録!「甦るPC-9801伝説」”. SOFTBANK GAMES (2004年2月9日). 2021年4月2日閲覧。