ハタンポ科
ハタンポ科 | |||||||||||||||||||||||||||
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リュウキュウハタンポ Pempheris adusta
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分類 | |||||||||||||||||||||||||||
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Sweepers | |||||||||||||||||||||||||||
下位分類 | |||||||||||||||||||||||||||
本文参照
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ハタンポ科(学名:Pempheridae)は、スズキ目スズキ亜目に所属する魚類の分類群の一つ。キンメモドキ・ツマグロハタンポ・リュウキュウハタンポなど、沿岸性の底生魚を中心に2属32種が所属する[1]。
分布・生態
ハタンポ科はインド洋・太平洋および西部大西洋に分布する海水魚のグループで、一部は汽水域にも進出する[1]。温暖な海の沿岸で生活する種類が多く、浅瀬の岩礁が主な住みかとなっている[2]。唐揚げで食べると美味である。
ハタンポ類は一般に夜行性で、昼間は岩陰などで大きな群れを作りながら休んでいる[2]。摂餌は夜間、群れを離れて個別に行われ、動物プランクトンを主に捕食する[3]。
形態
ハタンポ科の魚類は著しく側扁した、左右に平たい体型をもつ[1]。全長は最大でも30cm程度と小型だが、腹部はやや突き出しており体高は高い[1]。眼は大きく脂瞼を欠き、上顎の後端は眼の中心を超えない[1]。キンメモドキなど一部の種類は発光器をもち、発光バクテリアを介した共生発光を行う[1]。
背鰭は1つで起始部は体の中心より前方にあり、4-7本の棘条と7-12本の軟条で構成される[1]。臀鰭の丈は低いが基底は長く、2-3棘17-45軟条からなる[1]。側線は尾鰭に達し側線鱗は40-82枚、側線管は幅広で短いことが多い[1]。鰓耙は長く、25-31本[1]。前眼窩骨は滑らかで、椎骨は25個[1]。
ハタンポ属の1種(Pempheris poeyi)のみ浮き袋を欠く[1]。ハタンポ属の浮き袋は脊椎と複合体を形成するほか、鰓弓の構造にも特徴がある[4]。同様の形態は近縁のアオバダイ科にも認められ、両グループの密接な関係を示唆する形質と考えられている[4]。
分類
ハタンポ科にはNelson(2016)の体系において、2属32種が認められている[1]。2属(キンメモドキ属とハタンポ属)の区別は、主として体高および全体的な体の大きさに基づいている[2]。Pempheris oualensis に以前は「リュウキュウハタンポ」の和名が当てられていたが、分類学的再検討により本種は「ユメハタンポ」、および P. adusta が新たに「リュウキュウハタンポ」と同定された[5]。
- キンメモドキ属 Parapriacanthus
- キンメモドキ Parapriacanthus ransonneti
- Parapriacanthus dispar
- Parapriacanthus elongatus
- Parapriacanthus marei
- ハタンポ属 Pempheris
- キビレハタンポ[6] Pempheris vanicolensis
- ダイトウハタンポ[6] Pempheris ufuagari
- ツマグロハタンポ Pempheris japonica
- ミエハタンポ Pempheris nyctereutes
- ミナミハタンポ Pempheris schwenkii
- ユメハタンポ[6] Pempheris oualensis
- リュウキュウハタンポ Pempheris adusta[7]
- Pempheris adspersa
- Pempheris affinis
- Pempheris analis
- Pempheris bexillon
- Pempheris compressa
- Pempheris klunzingeri
- Pempheris malabarica
- Pempheris mangula
- Pempheris molucca
- Pempheris multiradiata
- Pempheris nesogallica
- Pempheris ornata
- Pempheris otaitensis
- Pempheris poeyi
- Pempheris rapa
- Pempheris sarayu
- Pempheris schomburgkii
- Pempheris schreineri
- Pempheris tominagai
- Pempheris xanthoptera
- Pempheris ypsilychnus
出典・脚注
- ^ a b c d e f g h i j k l m 『Fishes of the World Fifth Edition』 p.437
- ^ a b c d 『日本の海水魚』 pp.380-381
- ^ “Pempheridae”. FishBase. 2016年4月28日閲覧。
- ^ a b 『Fishes of the World Fifth Edition』 pp.436-437
- ^ 『日本産魚類検索 全種の同定 第三版』 pp.983-984, 2020-2021
- ^ a b c “日本産魚類の追加種リスト”. 日本魚類学会. 2016年4月27日閲覧。
- ^ “シノニム・学名の変更”. 日本魚類学会. 2016年4月27日閲覧。
参考文献
- Joseph S. Nelson, Terry C. Grande, Mark V.H. Wilson 『Fishes of the World Fifth Edition』 John Wiley & Sons, Inc. 2016年 ISBN 978-1-118-34233-6
- 岡村収・尼岡邦夫監修 『日本の海水魚』 山と溪谷社 1997年 ISBN 4-635-09027-2
- 中坊徹次編 『日本産魚類検索 全種の同定 第三版』 東海大学出版会 2013年 ISBN 978-4-486-01804-9
外部リンク
- FishBase - ハタンポ科 (英語)