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マツホド

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マツホド
マツホドの菌核
マツホドの菌核
分類
: 菌界 Fungi
: 担子菌門 Basidiomycota
: 真正担子菌綱 Hymenomycetes
: ヒダナシタケ目 Aphyllophorales
: サルノコシカケ科 Polyporaceae
: ウォルフィポリア属 Wolfiporia
: マツホド W. extensa
学名
Wolfiporia extensa
和名
マツホド

マツホド(松塊)とはサルノコシカケ科菌類の一種。学名は Wolfiporia extensaシノニム: Poria cocos )。アカマツクロマツ等のマツ属植物の根に寄生する。

菌核は伐採後2-3年経った切り株の地下15-30cmの根っこに形成される。子実体は寄生した木の周辺に背着生し、細かい管孔が見られるがめったには現れず(外部リンク参照)、球状の菌核のみが見つかることが多い。

利用

菌核の外層をほとんど取り除いたものを茯苓(ブクリョウ)と呼び、食用・薬用に利用される。天然ものしかなかった時代は、松の切り株の腐り具合から見当をつけて先の尖った鉄棒を突き刺して地中に埋まっている茯苓を見つける「茯苓突き」と言う特殊な技能が必要だった。中国では昔から栽培されていたようだが、1980年代頃よりおがくず培地に発生させた菌糸を種菌として榾木に植え付ける(シイタケなどの木材腐朽菌と同様の)栽培技術が確立され、市場に大量に流通するようになって価格も下がった。現在ではハウス栽培で大量生産されている。

北京では茯苓を餅にしてアンコをくるんだ物が「茯苓餅」または「茯苓夾餅」の名で名物となっている。かつては宮廷でも食された高級菓子で、西太后も好物だったという。現在は北京市内のスーパーでも購入することができる。

薬用の物では、雲南省に産する「雲苓」と呼ばれる天然品が有名であるが、天然物は希少であるためほとんど見ることはできない。

日本はほぼ全量を輸入に頼っていたが、2017年に石狩市の農業法人が漢方薬メーカーのツムラ(夕張ツムラ)との協力で、日本初となるハウス量産に成功した。

生薬

ブクリョウ
生薬・ハーブ
原料 マツホド
成分 エブリコ酸 (C14495)
臨床データ
法的規制
識別
KEGG E00153 D06783
別名 茯苓
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菌核の外層をほとんど取り除いたものは茯苓(ブクリョウ)という生薬日本薬局方に記載)で、利尿、鎮静作用等がある。安中散桂枝茯苓丸八味地黄丸四君子湯啓脾湯真武湯十全大補湯杞菊地黄丸など多くの漢方方剤に使われる。

外部リンク