コンテンツにスキップ

ジョージ・ミラー (心理学者)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

これはこのページの過去の版です。DDR (会話 | 投稿記録) による 2021年8月20日 (金) 16:18個人設定で未設定ならUTC)時点の版であり、現在の版とは大きく異なる場合があります。

ジョージ・ミラー: George Armitage Miller1920年2月3日 - 2012年7月22日)は、アメリカ心理学者プリンストン大学教授。

ロックフェラー大学マサチューセッツ工科大学ハーヴァード大学でも教授をつとめ、オックスフォード大学ではフェローとして研究し、アメリカ心理学会の会長も歴任した。

彼は、短期記憶の容量が7±2であることを発見し、この研究は認知心理学の先駆けのひとつとなった。ユージン・ギャランター、カール・プリブラムとの共著「プランと行動の構造」は認知心理学の誕生を告げるマニフェストとも言われる。

また、概念辞書の先駆けであるWordNetプロジェクトを主導したことによって、言語学計算言語学自然言語処理オントロジーなどの分野でも著名である。

1991年には、アメリカ国家科学賞を授与されている。

2012年7月22日、死去[1]。92歳没。

マジカルナンバー

「The Magical number seven, plus or minus two: some limits on our capacity for processing information」という論文の中で、一度聞いただけで直後に再生するような場合、日常的なことを対象にする限り記憶容量は7個前後になるということを示した。この7個というのは情報量ではなく意味を持った「かたまり(チャンク)」の数のことで、数字のような情報量的に小さなものも、人の名前のように情報量的に大きな物も同じ程度、7個(個人差により±2の変動がある)しか覚えられないということを発表した。

注釈

  1. ^ George A. Miller: Remembering a Pioneer Association for Psychological Science 2012年7月27日閲覧