トゥル語
表示
トゥル語 | |
---|---|
または ತುಳು ಬಾಸೆ | |
話される国 | インド |
地域 | カルナータカ州西部とケーララ州の一部 |
話者数 | 195万人 (1997年) |
言語系統 | |
表記体系 |
カンナダ文字 トゥル文字 |
言語コード | |
ISO 639-3 |
tcy |
消滅危険度評価 | |
Vulnerable (Moseley 2010) |
トゥル語 ( または ತುಳು ಬಾಸೆ,[1] Tuḷu bāse, [ˈtuɭu ˈbɒːsæ] [?]) は ドラヴィダ語族に属する南部ドラヴィダ語派の言語のひとつである。話者は195万人 (1997)[2]。話者は、トゥルヴァ(トゥル人とも)と呼ばれる人々で、その多くは インド南西部のトゥル・ナドゥと呼ばれる地域に住んでいる。
南部ドラヴィダ語派だが南部ドラヴィダ祖語から早期に分岐したため[3]、いくつかの点でタミル・カンナダ系(タミル語、カンナダ語)にない要素を持っている。トゥル語には文字で書かれた文学は少ないが、叙事詩などの豊かな口承文学を持っている。
言語名別称
[編集]- Tal
- Tallu
- Thalu
- Thulu
- Tilu
- Tullu
- Tuluva Bhasa
脚注
[編集]- ^ トゥル語は2種類の文字を持つ。 Tuḷu bāse はトゥル文字では 、カンナダ文字では ತುಳು ಬಾಸೆ と書かれる。トゥル語 bāse に対してカンナダ文字では、ಭಾಷೆ bhāṣe, ಭಾಶೆ, bhāśe, および ಬಾಶೆ bāśe というスペルもある。カンナダ語での「言語」という語の正しい綴りは ಭಾಷೆ bhāṣe だが、トゥル語の場合、これは必ずしも成り立たない。 Männer の Tulu-English and English-Tulu Dictionary (1886) によれば “ಬಾಶೆ, ಬಾಸೆ bāšè, bāsè, see ಭಾಷೆ.” (vol. 1, p. 478), “ಭಾಶೆ, ಭಾಷೆ bhāšè, bhāshè, s. Speech, language.” (vol. 1, p. 508) とあり、4種類の綴りが収録されている。トゥル語では実際には ಬಾಸೆ bāse と発音される。上記辞書の表記ではš と sh はそれぞれISO 15919の ś と ṣ に相当する。
- ^ Lewis, M. Paul, ed. (2009), “Tulu”, Ethnologue: Languages of the World (16 ed.), SIL International 2009年11月12日閲覧。
- ^ "Language Family Trees: Dravidian, Southern", Ethnologue (16th ed.).