カオジロオタテガモ
カオジロオタテガモ | |||||||||||||||||||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
カオジロオタテガモ(オス)
Oxyura leucocephala | |||||||||||||||||||||||||||
保全状況評価[a 1][a 2] | |||||||||||||||||||||||||||
ENDANGERED (IUCN Red List Ver.3.1 (2001)) ワシントン条約附属書II類
| |||||||||||||||||||||||||||
分類 | |||||||||||||||||||||||||||
| |||||||||||||||||||||||||||
学名 | |||||||||||||||||||||||||||
Oxyura leucocephala (Scopoli, 1769) | |||||||||||||||||||||||||||
和名 | |||||||||||||||||||||||||||
カオジロオタテガモ | |||||||||||||||||||||||||||
英名 | |||||||||||||||||||||||||||
White-headed duck | |||||||||||||||||||||||||||
Oxyura_leucocephala_dis.png |
カオジロオタテガモ(顔白尾立鴨、Oxyura leucocephala)は、カモ目カモ科オタテガモ属に分類される鳥類。
分布
[編集]アゼルバイジャン、アフガニスタン、アルジェリア、アルメニア、イスラエル、ウクライナ、ウズベキスタン、イラク、イラン、インド、カザフスタン、キプロス、ギリシャ、ジョージア、シリア、スペイン、タジキスタン、チュニジア、トルクメニスタン、トルコ、パキスタン、ブルガリア、モンゴル、ルーマニア[a 2]
夏季にアフガニスタン、アルジェリア、イラン、ウズベキスタン、カザフスタン、スペイン、チュニジアで繁殖し、冬季になるとイスラエル、イラン北部、インド、エジプト、シリア、トルクメニスタン、パキスタンへ移動し越冬する[1][2][3]。
形態
[編集]全長43-48センチメートル[3]。翼長オス15.5-17.2センチメートル、メス15-16.7センチメートル[2]。翼開張62-70センチメートル[3]。体重オス0.7-0.9キログラム、メス0.6-0.8キログラム[3]。
オスは頭部の羽衣が白く、頭頂に黒い斑紋が入る[1][3]。種小名leucocephalaは「白い頭」の意。全身の羽衣は黒褐色で、腹部中央の羽衣は灰白色[1]。嘴の色彩は青い[1][3]。眼先や後頭にかけての羽衣は暗褐色、頬の羽衣は白く暗褐色の筋模様が入る[1]。嘴の色彩は灰色[1]。
生態
[編集]水生植物が繁茂した淡水湖、アルカリ湖、塩湖などに生息する[1]。
食性は雑食で、水面に浮かぶ植物、昆虫、軟体動物、環形動物、魚類などを食べる[1][2][3]。
繁殖形態は卵生。頭部と尾を垂直に立てながら泳ぎ、求愛する[2]。開けた水辺の近くにある茂みに巣を作り、オオバンなどの古巣を利用することもある[2][3]。4-7月に4-9個の卵を産む[3]。抱卵期間は3週間[3]。
人間との関係
[編集]干拓による生息地の破壊、水質汚染、漁業による混獲、狩猟などにより生息数は激減している[1][3]。また人為的に移入されたアカオタテガモとの競合や、交雑による遺伝子汚染が懸念されている[3]。カスピ海での1930年代における越冬個体数は50,000羽、1960年代における越冬個体数は1,000羽と推定されている[1]。ブルドゥル湖での1991年における越冬個体数は10,900羽、1996年における越冬個体数は1,270羽と推定されている[3]。
画像
[編集]-
メス
-
Museum specimen
参考文献
[編集]関連項目
[編集]外部リンク
[編集]- ^ CITES homepage
- ^ a b
The IUCN Red List of Threatened Species
- BirdLife International 2008. Oxyura leucocephala. In: IUCN 2010. IUCN Red List of Threatened Species. Version 2010.1.