愛媛県道・高知県道383号四国カルスト公園縦断線
愛媛県道・高知県道383号四国カルスト公園縦断線(えひめけんどう・こうちけんどう383ごう しこくカルストこうえんじゅうだんせん)は、高知県高岡郡津野町から愛媛県西予市に至る県道である[1]。
概要
四国カルストのある愛媛県と高知県との県境の四国山地の標高1000 - 1400メートル (m) 以上の尾根伝いに東西に延びる延長約15キロメートル (km) の観光道路[2]。東の天狗高原から西へ向かって五段高原、姫鶴平(めづるだいら)、地芳峠、大野ヶ原と長さ約25 kmの高地に広がるカルストの尾根を走る[3]。東端は高知県道48号四国カルスト公園線と接続し、西端は愛媛県道36号野村柳谷線と接続する。道路は全面舗装されているが、ほとんどの区間が1車線の狭隘道路が続き、すれ違いが困難な箇所もある[2]。冬季閉鎖は12月下旬から翌年3月下旬にかけて行われる[4]。
路線データ
- 起点:高知県高岡郡津野町芳生野乙
- 終点:愛媛県西予市野村町大野が原
地理
道路は日本三大カルストのひとつ、四国カルストの中心尾根沿いに延び、全線にわたり四国の山並みを望むパノラマの絶景が広がる[3]。四国カルストとは、愛媛県と高知県の県境に東西約25 km、南北約3 kmの範囲にわたって広がるカルスト台地のことである[4]。道路東端の天狗高原では標高1400 mを越える[4]このため、北に四国最高峰の石鎚山をはじめとする四国山地の山々、南に太平洋を遠望することも出来る[4]。
沿道の草原原野に無数の石灰岩が立ち並ぶ独特の風景が広がっており、春から秋にかけては辺り一面の草原、秋はススキに変わり、冬季閉鎖される冬場を除いて、さまざまな景色の変化を見ることができる[4]。牧草地があるところでは4月下旬から10月上旬ごろまで牛の放牧も行われている[2]。標高は地芳峠付近が最も低く、ここでは地芳道路が開通する以前の国道440号旧道が、高知県と愛媛県の峠越えの道路として本路線と交差する。
通過する自治体
接続道路
周辺の施設
脚注
- ^ “県道の路線を認定”. 愛媛県. 2012年11月16日閲覧。
- ^ a b c 須藤英一 2013, pp. 150–151.
- ^ a b 佐々木・石野・伊藤 2015, pp. 110–111.
- ^ a b c d e 中村淳一編 2018, pp. 106–107.
参考文献
- 佐々木節、石野哲也、伊藤もずく 著、松井謙介編 編『絶景ドライブ100選[新装版]』学研パブリッシング〈GAKKEN MOOK〉、2015年9月30日。ISBN 978-4-05-610907-8。
- 須藤英一『新・日本百名道』大泉書店、2013年。ISBN 978-4-278-04113-2。
- 中村淳一編 編『日本の絶景ロード100』枻出版社、2018年4月20日。ISBN 978-4-7779-5088-1。