4-アミノビフェニル

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4-アミノビフェニル
4-Aminobiphenyl structural formula V.1.svg
分子式 C12H11N
分子量 169.22
CAS登録番号 [92-67-1]
形状 無色結晶
密度 1.16 g/cm3,
融点 53 °C
沸点 302 °C
水への溶解度 0.2 g/100 ml(25℃)
出典 ICSC 0759

4-アミノビフェニル (4-aminobiphenyl) は、芳香族アミンの1種。4-アミノジフェニルp-フェニルアニリンとも呼ばれる。

性質[編集]

特徴的な臭気を持つ白色の固体であるが、空気中で酸化され紫色を呈する。水にほとんど溶けないが、熱水には溶ける。

国際がん研究機関によってヒトに対する発癌性が認められている。タバコの煙、とくに副流煙の中に検出されるほか、料理油の油煙から検出されたこともある。[1]

用途[編集]

発がん性のため、産業的利用は行われなくなった。かつては染料の合成中間体として、あるいは硫酸塩の検出試薬として使われていた。[1]

法規制[編集]

1950年代以降、ヒトに対する発癌性、特に膀胱癌を引き起こすことが明らかとなったため、各国の政府によって取扱いが厳しく規制されている。日本では1972年労働安全衛生法によって試験研究用途以外での製造・輸入・譲渡・提供・使用が禁止されている

脚注[編集]

  1. ^ a b “4-AminoBiphenyl”. IARC Monographs 100F: 41-52. (2012). http://monographs.iarc.fr/ENG/Monographs/vol100F/mono100F-6.pdf 2014年11月4日閲覧。.