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2-アミノピリジン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
2-アミノピリジン
識別情報
CAS登録番号 504-29-0
PubChem 10439
ChemSpider 10008
特性
化学式 C5H6N2
モル質量 94.11 g mol−1
外観 無色の固体
融点

59 - 60 °C

沸点

210°C

危険性
GHSピクトグラム 急性毒性(高毒性)急性毒性(低毒性)水生環境への有害性
GHSシグナルワード 危険(DANGER)
Hフレーズ H301, H311, H312, H315, H319, H335, H411
Pフレーズ P261, P264, P270, P271, P273, P280, P301+310, P302+352, P304+340, P305+351+338, P312, P321, P322, P330
半数致死量 LD50 200 mg/kg (rat, oral)
50 mg/kg (mouse, oral)[2]
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。

2-アミノピリジン (2-Aminopyridine) は、化学式 H2NC5H4N で表される有機化合物である。3つのアミノピリジンの異性体の 1つである。無色の固体で、医薬品のピロキシカムスルファピリジン英語版テノキシカムトリペレンナミン英語版の製造に用いられる。ナトリウムアミドピリジンチチバビン反応で生成される[3]

構造

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2-ヒドロキシピリジン英語版ピリドン互変異性体に大幅に変換されるが、関連するイミン互変異性体は 2-アミノピリジンにとってそれほど重要ではない。

毒性

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急性毒性は、LD50= 200mg/kg (ラット、経口) である。

脚注

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  1. ^ NIOSH Pocket Guide to Chemical Hazards 0026
  2. ^ 2-Aminopyridine”. 生活や健康に直接的な危険性がある. アメリカ国立労働安全衛生研究所英語版(NIOSH). 2024年11月18日閲覧。
  3. ^ Shimizu, Shinkichi; Watanabe, Nanao; Kataoka, Toshiaki; Shoji, Takayuki; Abe, Nobuyuki; Morishita, Sinji; Ichimura, Hisao (2005), "Pyridine and Pyridine Derivatives", Ullmann's Encyclopedia of Industrial Chemistry, Weinheim: Wiley-VCH, doi:10.1002/14356007.a22_399