1,2-ジエチルベンゼン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
1,2-ジエチルベンゼン
1,2-Diethylbenzene[1]
識別情報
CAS登録番号 135-01-3
特性
化学式 C10H14
モル質量 134.22 g mol−1
外観 無色の液体
匂い ベンゼントルエンのような芳香族臭
融点

-31.2 °C, 242 K, -24 °F

沸点

184 °C, 457 K, 363 °F

への溶解度 71.1 mg/l (25 ℃)
有機溶媒への溶解度 エタノールジエチルエーテルアセトンベンゼンリグロイン四塩化炭素と混合
危険性
引火点 57 °C (135 °F; 330 K)
発火点 395 °C (743 °F; 668 K)
関連する物質
関連する位置異性体 1,3-ジエチルベンゼン
1,4-ジエチルベンゼン
関連物質 o-キシレン
2-エチルトルエン
ジビニルベンゼン
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。

1,2-ジエチルベンゼン: 1,2-Diethylbenzene)は、ベンゼン環の1位と2位にエチル基が置換した有機化合物である。化学式はC6H4(C2H5)2で表される。

用途[編集]

イオン交換樹脂の原料や溶媒として使われる。脱水素化するとジビニルベンゼンが得られ、ポリスチレン樹脂の架橋剤に用いられる[1]

C6H4(C2H5)2C6H4(C2H3)2 + 2H2

日本の消防法では、危険物第4類第二石油類(非水溶性)に該当する。

脚注[編集]

  1. ^ a b 1,2-ジエチルベンゼン”. 厚生労働省職場のあんぜんサイト (2010年3月31日). 2018年5月20日閲覧。