小野市冷蔵庫男児遺体事件

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

小野市冷蔵庫男児遺体事件(おのしれいぞうこだんじいたいじけん)とは2009年に発覚した事件。

概要[編集]

2007年7月13日兵庫県小野市でトラック運転手のAが妻Bと前夫との間にできた長男C(当時4歳)が泣きやまないことに立腹し、Bと共に手足をひもで縛り衣装ケースに入れて外出し、約8時間衣装ケースで放置されていたCは熱中症で死亡した。

その後、AとBはCの遺体を冷蔵庫の野菜室に2年間放置していたが、2009年4月29日にBが警察に出頭したため事件が発覚し、AとBは死体遺棄罪で逮捕された。捜査の過程でCは日常的にAやBに虐待を受けていたことが判明した。

AとBは死体遺棄罪と逮捕監禁致死罪で起訴された。児童虐待事件としては初めての裁判員裁判となった。

12月に検察はAに対して懲役10年を求刑、神戸地裁はAに懲役9年6ヶ月を言い渡し、確定した。

2010年1月に、検察はBに対して懲役8年を求刑、兵庫地裁はBに懲役6年を言い渡し、確定した。

関連項目[編集]