鬼の俎・鬼の雪隠

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鬼の俎(上)・鬼の雪隠(下)

鬼の俎(おにのまないた)・鬼の雪隠(おにのせっちん)は、奈良県高市郡明日香村野口(鬼の俎)・平田(鬼の雪隠)にある花崗岩の石造物。宮内庁により欽明天皇檜隈坂合陵陪冢に治定されている。

概要[編集]

畑の中を通る遊歩道の脇の高台には「鬼の俎」が、遊歩道を挟んだ高台の麓に「鬼の雪隠」がある。両者は直線距離にして数十メートル離れているが、元は1つの古墳の石室だったものが、盛土が無くなったうえ、二つに分かれてしまったものとされる。元々は繰り抜かれた横口式石槨の石室(鬼の雪隠)とその底石(鬼の俎)であった。底石(俎)には多数の穴が開けられており、割り取ろうとした形跡がみられる。これは高取城建設の際に、石垣の石材として利用しようとしたためとみられる。

大きさは次の通り。

  • 底石(俎):長さ約4.5m、幅約2.7m、厚さ約1m。
  • 石室(雪隠):内幅約1.5m、高さ約1.3m。

言い伝えによると、風の森と呼ばれるこの地方に鬼が棲んでおり、通行人を騙してとらえ食べたと云われている。「俎」で調理し、「雪隠」で用を足したという。

なお、この鬼の俎・鬼の雪隠には双墓説がある。この説では、俎の位置は雪隠から見てやや東側にずれることから、実は現在の俎の西にもう一つ別の俎があり、明治の頃に小さく割られ庭石に転用されたという。すなわち鬼の俎・雪隠古墳は双墓であり、現在の雪隠は西側にあったもう一つの俎と組み合わされた石槨だというのである[1]。割られた石は橿原考古学研究所付属博物館の屋外に展示されている。

脚注[編集]

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  1. ^ 河上邦彦:「飛鳥発掘物語」産経新聞

関連項目[編集]