阿寒グランドホテル

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株式会社阿寒グランドホテル
Akan Grand Hotel Co., Ltd.
Lake Akan Tsuruga Resort Spa Tsuruga Wings03s3.jpg
あかん湖鶴雅ウイングス
種類 株式会社
市場情報 非上場
本社所在地 日本の旗 日本
085-0467
北海道釧路市阿寒町阿寒湖温泉4丁目6番10号
設立 1956年(昭和31年)3月16日
業種 サービス業
事業内容 ホテル業経営、飲食店経営、他
代表者 代表取締役社長 大西雅之
資本金 5,000万円
売上高 約75億円(2011年度)
従業員数 約600名
主要子会社 鶴雅トラベルサービス、他
外部リンク http://www.tsurugagroup.com/
特記事項:上記は会社概要による
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鶴雅塗色の網走観光交通

株式会社阿寒グランドホテル(あかんグランドホテル)は、北海道釧路市の旧阿寒町域に本社をおく旅館業を主力とした企業である。ホテルブランド名は「鶴雅」(つるが)で、グループを総称して「鶴雅グループ」と呼ぶ。阿寒グランドホテルは社名であると同時に、現在の主力ホテル「あかん遊久の里 鶴雅」(阿寒町阿寒湖温泉)の旧名である。

中・高級路線を主軸とした宿泊施設を展開している。創業地である阿寒湖温泉にテイストの異なる複数のホテル・旅館を展開。北見市常呂町域のサロマ湖畔、網走市網走湖畔温泉千歳市支笏湖温泉札幌市定山渓温泉にも開設している。休業・廃業となった他社ホテル・旅館を買収、改装を積極的に行っている。

関連会社には鶴雅観光開発、旅行会社鶴雅トラベルサービス、十勝豆工房がある。阿寒湖温泉街ではパンの店Pan de Panを展開している。

展開する施設の概要[編集]

阿寒湖温泉[編集]

阿寒湖温泉には、「あかん遊久の里鶴雅」「あかん湖鶴雅ウイングス」、女性をターゲットとした洋風ホテル「阿寒の森鶴雅リゾート花ゆう香」と、最上級クラスの個人向け和風旅館「あかん鶴雅別荘鄙の座」、ペットと泊まれるホテル「鶴雅レイク阿寒ロッジトゥラノ」を開設する。

旗艦館である「あかん遊久の里鶴雅」は、1955年5月開設の阿寒グランドホテル、更には前身の釧路駅前旅館「幾代」に端を発する。同館は、阿寒湖のアイヌコタンから徒歩1分の阿寒湖畔温泉街に立地する。アイヌ文化を紹介し、また触れることをテーマにしており、夕食にはユク(エゾシカ)の肉やポッチェイモなどのアイヌ料理をアレンジした料理を提供してきた。

1988年に「天河館」完成。 1995年に「別館」完成、この際にホテル名を現「鶴雅」へと改称した。 2006年ホテルインホテルの形をとるデザイナーズフロア「レラの館」を開設。一般客室とは画然と分けられておりアイヌ文様を取り入れたモダンな内装で高級感を増した。[1]この形式は、2007年6月1日に網走グランドホテルを改装して開業した北天の丘あばしり湖鶴雅リゾートの低層棟2階「古の座」でも採用された。

その後も改装を繰り返していたが、隣地にあったホテルエメラルド(前身は1955年開設のホテル市川。[2]1980年12月にカラカミ観光の傘下となり1997年4月18日に新館をオープンの際に改称)が、2011年東日本大震災の影響で休業となり、阿寒グランドホテルがこれを買収。既存館と旧エメラルドを連結・改修する作業は急ピッチで行われ、2012年6月9日に「あかん湖鶴雅リゾートスパ 鶴雅ウィングス 鶴雅館(本館・レラの館・栞の館)/別館/飛翔館」として改称・再オープンとなった。 のち、2014年4月1日には再び「あかん遊久の里鶴雅 本館・レラの館・栞の館/別館」と「あかん湖鶴雅ウイングス」に分けることとなった。

「花ゆう香」は、阿寒湖温泉最古の旅館である「山浦旅館」として1912年創業も2000年に経営危機に陥った「ホテル山浦」を傘下とし[3]、改装・改称して開業。エステ施設を設けるなど、主に女性をターゲットにしたホテルとして運営されている。

「鄙の座」は、廃業した「阿寒観光ホテル」[4]を買収し、改装の上2004年12月25日に開業した、ハイクラス旅館である。全25室がスイート仕様ですべての客室に露天風呂が設置されている。客室露天風呂は源泉率100パーセント。大浴場は6階、7階に設置されている。北海道じゃらんの行った宿泊満足度調査において2006年度に第1位を獲得した。

「トゥラノ」は、2004年4月に開業も5年後の2009年に廃業したホテル「レイクスパたかだ」[5]2010年10月に買収、改装の上2011年7月20日に開業したもので、ペットと一緒に泊まれるホテルである。

網走、サロマ湖、屈斜路湖、支笏湖、定山渓、ニセコ[編集]

「サロマ湖鶴雅リゾート」は、2002年に廃業した北見市の「サロマ湖東急リゾート」の建物を買収・改築して2004年に開業したものである。

「北天の丘あばしり湖鶴雅リゾート」は、網走市網走湖畔温泉にある廃業した網走グランドホテル(旧ホテル大観)を改築(一部新築)して、オホーツクの北方民族の文化をイメージしたデザインコンセプトで2007年に開業した。上述のとおり、同館にはホテルインホテルの形で、上級フロア「古の座」を設けている。

このように、道東を中心に経営危機にあるか廃業したホテルを買収、改築して展開してきた鶴雅グループではあるが、2008年春には千歳市支笏湖温泉にあった支笏湖観光ホテル湖水館を買収、4月26日から「しこつ湖鶴雅リゾートスパ水の謌(みずのうた)」として開業、初めて道央地域に進出した[6]。さらにその後、2010年には札幌市定山渓温泉にあったホテル新定山渓ゆらら(北海道市町村職員共済組合の保養所)を買収、「定山渓鶴雅リゾートスパ森の謌(もりのうた)」として開業した。 また、2013年夏にはニセコ町昆布温泉にあった、あしりニセコを買収。改装のうえ7月1日から「ニセコ昆布温泉鶴雅別荘 杢の抄(もくのしょう)」として開業した。 上記のように買収・改装による展開を進めている鶴雅グループであるが、冬期以外の期間営業となる「屈斜路湖ナチュラルオーベルジュSoRa」は唯一新規開設の施設で、2009年に開業。周辺ホテルでは売りにしている温泉は、同館にはなく、オーベルジュとして食事中心の宿泊を提供している。 また、2014年には札幌市中心部の商業ビル札幌三井Jビルディングに、ビュッフェスタイルのレストランをオープンしている。

運営施設[編集]

釧路市(旧阿寒町・阿寒湖温泉)
  • あかん遊久の里鶴雅
  • あかん湖鶴雅ウイングス
  • 阿寒の森鶴雅リゾート花ゆう香
  • あかん鶴雅別荘鄙の座(ひなのざ)
  • 鶴雅レイク阿寒ロッジトゥラノ
弟子屈町
  • 屈斜路湖ナチュラルオーベルジュSoRa
北見市常呂町
  • サロマ湖鶴雅リゾート
網走市(網走湖畔温泉)
  • 北天の丘 あばしり湖鶴雅リゾート
千歳市(支笏湖温泉)
  • しこつ湖鶴雅リゾートスパ水の謌(みずのうた)
札幌市(定山渓温泉)
  • 定山渓鶴雅リゾートスパ森の謌(もりのうた)
ニセコ町(昆布温泉)
  • ニセコ昆布温泉鶴雅別荘杢の抄(もくのしょう)
札幌市中央区
  • 鶴雅 Buffet Dining 札幌

社長・大西雅之[編集]

社長大西雅之は創業者・正昭の一人息子で、1955年釧路市生まれ。1979年東京大学経済学部経営学科卒、三井信託銀行を経て1981年阿寒グランドホテル入社、1989年父の逝去により社長。宿泊台帳を廃して社内LANの導入などを推進、1980年代後半の大手旅行代理店からの指名停止などで悪化していた経営状況を改善させた。2003年国土交通省観光カリスマ百選に選ばれている。

関連会社[編集]

鶴雅トラベルサービス
鶴雅グループの宿泊客を対象に、阿寒などでのアクティビティを提供。
十勝豆工房
阿寒グランドホテル100パーセント出資子会社。中川郡本別町にあった甘納豆製造の岡女堂(神戸市)の子会社「とかち岡女堂」が破綻したのち、とかち岡女堂の不動産及び機械設備等を購入、「合同会社 豆屋とかち 岡女堂本家」の屋号で営業している。

注釈・出典[編集]

  1. ^ 北海道内においてホテルインホテルの形式をとったホテルは、ホテル・旅館を経営する野口観光夢窓庵(「想い出作りの宿飛天」。函館市湯の川温泉)や、札幌市のセンチュリーロイヤルホテルの「エクスクルーシブフロアBLANC」にも見られるもので、鶴雅グループではレラの館が最初の例となった。
  2. ^ なおホテル市川は1965年に釧路に「旅テル市川」として進出、1979年7月にはマンション兼ホテルとして新築も1983年9月27日に廃業しのち釧路シーサイドホテルとなった。
  3. ^ 株式会社ホテル山浦は子会社として存続
  4. ^ 三井観光開発グループで、グループ離脱後は地元業者が経営
  5. ^ もともとはホテル市川の関連企業
  6. ^ http://www.hokkaido-np.co.jp/news/economic/85988.html

外部リンク[編集]