部分循環湖

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部分循環湖(ぶぶんじゅんかんこ、英語:meromictic lake)は、湖水が層を持ち、完全に混ざらないを指す[1]

概説[編集]

部分循環湖("meromictic")という言葉は、1957年アメリカ動物学者 G. Evelyn Hutchinsonの著作 Treatise on Limnology[2] の中で、循環がより行われない湖をさして使用された。部分循環湖でない湖は完全循環湖(Holomictic lake)と呼ばれる。

部分循環湖成立の原因:

  • 上層部に比べ、急傾斜な湖底に囲まれた海盆を持つ構造
  • 下層の湖水が高い塩度を持ち、上層部湖水より濃度が高い場合

部分循環湖では、深層に海水など高密度の水が半永久的に停滞し、上層の塩分の薄い低密度の水との境界に各種のバクテリアなどが密生して層を成す場合があり、新たな知見が数多く見出されている。この現象は陸水のみならず海水でも同様に生じている可能性があると指摘されている[3]

地球上の部分循環湖[編集]

北アメリカ[編集]

オーストラリア[編集]

ヨーロッパ[編集]

アフリカ[編集]

アジア[編集]

南極[編集]

日本[編集]

脚注[編集]

  1. ^ Wetzel, Robert G. (2001). Limnology: Lake and River Ecosystems (Third Edition) (Academic Press, New York). ISBN 978-0-12-744760-5.
  2. ^ Hutchinson, G. Evelyn (1957). A Treatise on Limnology. Volume I: Geography, Physics and Chemistry, (Wiley, New York). ISBN 978-0-471-42570-0
  3. ^ 西条八束「陸水学と海洋学」『海の研究』16(5), 401-406, 2007-09-05、日本海洋学会
  4. ^ 国立極地研究所「東南極の塩水湖においてカイアシ類を発見」2008年8月
  5. ^ 日本地質学会北海道支部 北海道地質百選「過去9500年間の巨大津波レコーダー 釧路市春採湖」
  6. ^ 信州大学理学部物質循環学科環境地球化学研究室「鹿児島県薩摩郡上甑村海鼠池、貝池、鍬崎池」

外部リンク[編集]