路豊永

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路 豊永
時代 奈良時代
生誕 不明
死没 不明
別名 豊長、通称:路公
官位 従五位下左京亮
主君 桓武天皇
氏族 路氏
父母 父:路虫麻呂または路野上
不詳
長田麻呂
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路 豊永(みち の とよなが、生没年不詳)は、奈良時代貴族。名は豊長とも記される。大蔵少輔路虫麻呂または兵馬正路野上の子とする系図がある。官位従五位下左京亮。通称は路公

経歴[編集]

神護景雲3年(769年宇佐八幡宮神官を兼ねていた大宰府の主神(かんづかさ)・中臣習宜阿曾麻呂が宇佐八幡神の神託として、称徳天皇が寵愛していた道鏡皇位に就かせれば天下太平になる、と上奏する。称徳天皇は神託を確認するため和気清麻呂を召して宇佐八幡宮へ赴き神託を確認するように勅した。清麻呂の出発にあたって、路豊永は道鏡の師であったが、道鏡が皇位に就くようなことがあれば、面目なくて臣下として天皇に仕えることなど到底できない、自分は伯夷に倣って身を隠そうと思う旨を告げた。清麻呂は豊永の言葉を当然と思い、主君のために命令を果たす気持ちを固めて八幡宮に参宮した。結局、清麻呂は「天の日継は必ず帝の氏を継がしめむ。無道の人(道鏡)は宜しく早く掃い除くべし」[1]との神託を朝廷に持ち帰り、道鏡が皇位に就くことは阻止された[2]

桓武朝延暦10年(791年従五位下左京亮に叙任されている。

官歴[編集]

続日本紀』による。

系譜[編集]

脚注[編集]

  1. ^ 『八幡宇佐御託宣集』
  2. ^ 『続日本紀』神護景雲3年9月25日条,『日本後紀』延暦18年2月21日条
  3. ^ a b 鈴木真年『百家系図』巻59,路真人

参考文献[編集]