超分子

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超分子(ちょうぶんし、英語:supramolecule)とは、複数の分子共有結合以外の結合、水素結合疎水性相互作用などにより秩序だって集合した分子のことを指す[1]

超分子の概念は、ジャン=マリー・レーンらによって提唱された。初期にはクラウンエーテルシクロデキストリンなど、分子間相互作用によって分子やイオンを内包する「ホストゲスト」化合物が特に研究された。近年では、複数ユニットから構成されるタンパク質LB膜(Langmuir–Blodgett film)、自己組織化膜、液晶腐植酸なども超分子として研究されている。

有名な超分子の例としては、ドラッグデリバリー・システムに利用されるリポソームやミセルなどがある。 これらは分子内に疎水部と親水部を持っており、水系の溶媒中において疎水性相互作用により自己集合化する。 他にもペプチドによって構成されるペプトソームや、乳酸により形成されるラクトソームなども超分子の一例である。

超分子は分子の設計によりその形態(モルフォロジー)を変化させることにより、上述のドラッグ・デリバリー・システムを始めとした様々な応用が検討されている。

クラウンエーテルの発見者であるチャールズ・ペダーセンおよびドナルド・クラム、ジャン=マリー・レーンらは「高選択的に構造特異的な相互作用をする分子の開発と応用」によりノーベル化学賞を受賞した。

脚注[編集]

<references /http://www.nims.go.jp/super/HP/home.htm>

  1. ^ 超分子グループ”. 2015年11月21日閲覧。