肘内障

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肘内障
分類及び外部参照情報
ICD-10 S53.1
ICD-9 832.0
MedlinePlus 000983
eMedicine emerg/392
プロジェクト:病気Portal:医学と医療
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肘内障(ちゅうないしょう、: nursemaid's elbow, pulled elbow)は2-4歳の小児にしばしばみられる。解剖学的に希薄な輪状靱帯から橈骨頭が逸脱した状態。肘関節脱臼とは異なる。親に手を引っ張られて発生することが多い。成長とともに固定が強固となり成人での発症はまれ。 橈骨とは前腕の骨のうちの一本である。

発生機序[編集]

肘関節。右のUlnaが尺骨、左のRadiusが橈骨。

橈骨頭は輪状靭帯によって尺骨の橈骨切痕に固定され、上橈尺関節を形成している。 手が強く引っ張られるとともに前腕が回内すると、橈骨頭が輪状靭帯から抜けて亜脱臼あるいは完全脱臼する。また、腕を体の下にして転がり発生するケースもある。

治療[編集]

非観血的に整復できることが多い。上腕骨顆上骨折を発症している恐れもあるので、安易に肘内障と診断して整復してはならない。年齢、発症機序などの問診、肘関節発赤腫脹などから骨折の除外診断を行った後、肘内障と診断されたならば、肘関節を屈曲させ、一方の手で撓骨頭を触れながら、前腕を回内もしくは回外させる。

回内整復法は回外整復法よりも僅かに有効であると2009年のCochrane Database of Systematic Reviews 2009に報告された。

参考文献[編集]

  • 社団法人全国柔道整復学校協会・教科書委員会『柔道整復学ー理論編(改訂第5版)』、南江堂、2009年