精巣上体炎

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精巣上体炎(せいそうじょうたいえん)とは、精巣上体(副睾丸)に炎症が起こる病気の事である。副睾丸炎(ふくこうがんえん)とも呼ばれる[1]

原因[編集]

大腸菌ブドウ球菌連鎖球菌などの細菌感染が原因とされる。他の離れた感染巣から血行感染する場合もあるが、多くは前立腺膀胱などの近接臓器に感染があって、細菌が精管を通って精巣上体に侵入する事で起こる。発症頻度は高く、何らかの原因で感染を起こしている場合にのみしばしば見られる[1]

症状[編集]

寒気や高熱と共に陰嚢が赤くむくんで大きくなる。精巣上体も大きく腫れて硬くなり、強い痛みと圧痛を感じる。痛みは陰嚢を持ち上げると軽くなる。重くなると太腿の付け根(鼠径部)も腫れるため、歩きにくくなる[1]

治療[編集]

陰嚢に冷たい湿布を当てて陰嚢をサポーターで固定する。病原菌に有効な抗生物質を投与すれば数日から10日ほどで熱は下がる。ただし、精巣上体のしこりは3か月から半年の間にかけて残る事がある。膿瘍がある場合は、陰嚢を切開して膿を出す事になる[1]

脚注[編集]

註釈[編集]

出典[編集]

  1. ^ a b c d 『最新版、図解、症状でわかる医学百科』主婦と生活社、2007年、2014年、p.198

参考文献[編集]