笏谷石

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
Jump to navigation Jump to search

笏谷石(しゃくだにいし)は凝灰岩の一種。福井県福井市足羽山で採掘される石材である。

成分[編集]

成因[編集]

約1700万年前の火山活動によって噴出した火砕流に含まれていた、火山岩や灰などが堆積して凝縮した[1]

特徴[編集]

  • 青緑色で、水に濡れると深い青色に変化する。
  • 柔らかい

分布[編集]

福井市の足羽山の周辺に分布している。

歴史[編集]

笏谷石で造られた舟形石棺(丸岡城内で展示)

1500年ほど前の古墳時代のものとされる石棺が発掘されている。朝倉氏一乗谷遺跡では、笏谷石で彫られた石仏などが多数見つかっている。その後、朝倉氏を滅ぼした織田信長の家来である柴田勝家越前国に入った際、北ノ庄城の屋根を瓦ではなく笏谷石で葺(ふ)いた。現在、柴田神社の境内である北ノ庄城址公園に、北の庄城の模型が展示されている。丸岡城も笏谷石で葺かれていた。半分が石造,半分が木造となっていた足羽川九十九橋の、石造部分の橋脚にも利用されていた。江戸時代には露天掘りにより採掘され、北前船により全国に出荷されていた。1899年明治32年)には笏谷石による継体天皇(継体大王)の彫像神体とした笏谷神社が創建された[2]

1999年に採掘は終了し、現在は採掘されていない。2005年8月、市営墓地の一部が深さ30m程陥没、崩壊する事故があり、地下の採掘坑跡の落盤によるものである事が分かった。

用途[編集]

  • 墓石、食器など。
  • かつては、屋根の葺き石としても利用された。

関連項目[編集]

出典[編集]

外部リンク[編集]