石野浩司

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石野 浩司(いしの こうじ)は皇室祭祀、皇室制度史、有職故実、神仏習合史の研究家。文学博士。

略歴[編集]

昭和37年、名古屋市生まれ。昭和60年、南山大学文学部神学科にてカトリック神学を修め卒業。

昭和62年に皇学館大学神道専攻科を修了し神職資格「明階」を得、同年より神宮司庁に奉職(伊勢神宮崇敬会総務部奉賛課長・神宮司庁広報室広報係長)。

平成7年には皇学館大学文学研究科博士課程を修了、平成22年、博士(文学)を取得。 皇学館大学神道研究所 客員研究員を経て、泉涌寺心照殿 研究員、令和4年8月退職。

現在、種智院大学密教資料研究所 研究員、同志社大学宮廷文化研究センター 研究員。

法名「聖咒(しょうじゅ)」已潅頂。

参考文献[編集]

【遷宮論】

朔旦冬至と神宮式年遷宮立制論:なぜ20年に1度なのか(『神宮と日本文化』2012)

【皇室制度史】

『石灰壇「毎朝御拝」の史的研究』(皇学館大学出版部2011)

即位儀礼の古儀について:正倉院御物「礼服礼冠」を中心に(京都産業大学日本文化研究所報2020)

泉涌寺における明治期「霊明殿」の成立:皇室祭祀と御寺泉涌寺の関係(明治聖徳記念学会2015)

同学会HP『明治聖徳記念学会紀要』アーカイブにPDFあり

泉涌寺における明治期「霊明殿」の成立についての再考:京都御所「御黒戸」処分顛末考(明治聖徳記念学会2020)

泉涌寺における位牌堂「霊明殿」の創祀と発展:泉涌寺へ集約される天皇家の喪葬(国際日本文化研究センター2022)

HPにPDF

皇霊殿祭祀の前史的な考察:前近代皇室「陵墓と位牌」の二元論的な考察をとおして(藝林会2023)


【神仏習合史】

密教と神道の関係(続5)中世神道から見た『御遺告』の宝珠(種智院大学密教学会2021)

『中臣祓訓解』の原典「祓注本一巻」についての考察:

(上)先行研究についての批判を中心とした基礎的な再考(神道史学会2021)

      (中)神宮祭主家出自の園城寺僧と百光坊の神道説(神道史学会2022)

      (下)外宮祠官の作為と『三角柏伝記』の追記(神道史学会2022)

『中臣祓訓解』成立とその密教化プロセスについて:

台密「胎蔵大日説」から東密「両部神道説」へ(日本密教学会2022)

【コラム】

中外日報、令和御代始考―譲位こそが皇位継承の本来の形(2019年5月22日)