矩 (天文学)

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火星などの外惑星の東矩と西矩を示した図

(く、: quadrature)は、球面天文学において、天体離角太陽の方向に対して垂直になる位置関係を指す。特に外惑星の位置について用いられる。月の場合、月相の最初4分の1と最後の4分の1が矩となる。図に示すように、惑星(およびその他の天体)の位置には西矩(せいく、western quadrature、地球から見て太陽の西にあるとき)と東矩(とうく、eastern quadrature、地球から見て太陽の東にあるとき)がある。内惑星と見ている惑星の位置関係が矩になることは決してない。

太陽は無限遠にある訳ではないので、天空で太陽と月の離角が垂直になったとき月相は最初の4分の1をわずかに過ぎている。

参照文献[編集]

引用元
  •  この記事にはアメリカ合衆国内で著作権が消滅した次の百科事典本文を含む: Anonymous (1911). "Quadrature". In Chisholm, Hugh (ed.). Encyclopædia Britannica (英語) (11th ed.). Cambridge University Press.

関連項目[編集]