環境管理士

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環境管理士(かんきょうかんりし)とは、特定非営利活動法人日本環境管理協会が実施する通信教育の修了者、または検定試験の合格者に付与される民間資格であり、環境の保全と改善、その活動と指導を行うための職業資格である。資格区分は環境知識の初歩(6級)から高度な専門的知識(1級)まであり、学識レベルに応じた資格が付与される。

資格の法的位置付け[編集]

環境の保全のための意欲の増進及び環境教育の推進に関する法律」における人材育成・人材認定事業の登録制度では、育成事業・認定事業の両方に登録されている。

取得方法[編集]

資格の取得方法は、主に以下の2つである。

  1. 通信講座(4級・3級・2級)
    • 通信講座を受講し、資格認定試験(添削問題)に合格する。
    • 通信講座には、電子書籍を用いたeラーニングと従来型の通信教育がある。
  2. 検定試験(6級・5級・4級・3級・2級・1級)
    • 検定試験を受験し、合格する。ただし、6級・5級は各学校で実施する団体受験のみ。

上記以外の方法として、日本環境管理協会に指定教育機関として登録された団体・学校等で、通学形式の資格取得が開講される場合がある[1]

通信講座による資格取得[2][編集]

1)受講資格:
18歳以上(学歴・性別・経験等不問)
2)受講内容:受講する分野を以下から選択(4級;1分野受講 3級;2分野受講 2級;3分野受講)
分野1;生活環境編
分野2;環境法令編
分野3;経営環境編
3)受講科目:
分野1;生活環境編(環境管理入門(環境管理用語、地球環境・自然環境)、生活環境)
分野2;環境法令編(環境保護の理念と環境法の体系、環境法令組織、環境保全のための施策、
環境管理判定概論、環境管理判定概論(技術編))
分野3;経営環境編(環境管理・監査、事業者の社会的責務と環境管理、環境管理実務の進め方)
4)資格認定試験の出題レベル
主に各分野の教材に掲載されている内容から出題
5)試験日
随時(ただし受講期間内)
6)試験会場
特に決まりはない(自宅・学校・職場など)
7)試験時間
特に決まりはない
8)試験方法・問題数
多肢選択・記述式・論述式(問題数は分野により異なる)
9)合否基準
各分野の資格認定試験60%の正解率(一部の小論文を除く)
10)受講料
・申込料  4,000円(初回のみ)
・講座料 12,000円(1分野受講につき) ※ 講座料には教材費および添削指導料が含まれる。
・免除額 複数分野の受講を申し込む場合は、申込料の全額と講座料の一部が減額免除される。
11)申込期間
随時
12)結果発表
・eラーニングの場合は資格認定試験の解答後、3日以内
・従来型の場合は資格認定試験の答案到着後、2週間程度で発送

検定試験による資格取得[3][編集]

1)受験資格:
小学校高学年から社会人一般まで
2)試験内容:受験する級を以下のレベルから選択(6級~1級)
6級;環境管理の初歩的な知識 (小学校高学年・中学校課程程度の環境知識)
5級;環境管理の基礎的な知識 (中学校課程程度の環境知識)
4級;環境管理の一般的な知識 (高等学校課程程度の環境知識)
3級;環境管理の全般的な知識 (短期大学・専門学校課程程度の環境知識)
2級;環境管理の専門的な知識 (4年制大学課程程度の環境知識)
1級;環境管理の高度な専門知識(環境管理の専門家としての実務能力)
3)試験科目:
6級;環境の歴史・環境関連法規・環境と化学物質・地球環境・自然環境・生活環境・資源環境
5級;6級の科目と同様
4級;5級の科目+指導と安全
3級;4級の科目+大気環境・水質環境
2級;3級の科目+騒音振動環境・土壌地盤環境・悪臭環境・環境政策・環境アセスメント・環境マネジメント
1級;2級の科目と同様
4)出題レベル
6級;主な環境問題、環境関連法規、環境関連化学物質、エネルギー問題、身近な廃棄物問題等に関する初歩的な知識
5級;主な環境問題、環境関連法規、環境関連化学物質、エネルギー問題、身近な廃棄物問題等に関する基礎的な知識
4級;主な環境問題の歴史・原因物質、環境関連法規、地球環境問題とその原因、生活における環境への負荷・影響、
エネルギーの種類とその有効活用、廃棄物問題、環境保全の指導方法や安全実施等に関する一般的な知識
3級;環境の歴史・現状、主な環境保全の制度・法律・施策、生物多様性、環境に配慮した生活の意識・様式、
各エネルギーの特性・有限性・利用性、環境保全の指導方法や安全実施等に関する知識
2級;公害防止・環境保全施策、専門的な環境関連法規・制度、地球環境問題とその対策、廃棄物問題とその対策、
資源・エネルギー問題とその対策、環境保全の指導方法や安全実施、環境マネジメント・環境アセスメント等に
ついての専門知識と説明能力
1級;各種環境問題とその対策に関する説明、環境産業や環境技術に関する説明、環境関連法規に関する実務的説明、
環境管理の実務的推進、環境保全に関する施策・活動の推進および実践的指導、環境保全に関する指導方法の説明
および安全実施の指導等について高度な専門知識と実務能力
5)試験日
6月・11月の日曜日(年2回)
6)試験会場
全国4会場(東京・名古屋・大阪・福岡)
7)試験時間
6級~4級;50分  3級;60分  2級;90分  1級;120分
8)試験方法・問題数
6級;マークシート式25問
5級;マークシート式25問
4級;マークシート式25問
3級;マークシート式15問・記述式15問
2級;記述式 26問
1級;記述式25問・論述式2問
9)合否基準
6級~2級;60%の正解率  1級;70%の正解率
10)受験料
6級; 2,000円(学生は1,000円)
5級; 3,000円(学生は1,500円)
4級; 4,000円(学生は2,000円)
3級; 6,000円(学生は3,000円)
2級; 9,000円(学生は4,500円)
1級;15,000円
11)申込期間
日本環境管理協会HP 検定試験 試験概要で公開
12)結果発表
検定試験の受験後、約1か月後に郵送で通知

免許登録[編集]

通信講座修了者(4級~2級)または、検定試験合格者(4級~1級)は「環境管理士免許証」の登録申請をすることができる。免許登録は生涯(終身)有効であり、登録料は60,000円となっている。環境管理士携帯免許証は1年毎の更新が必要である、費用は9,000円(返信用封筒返信用郵券は含まず)となっている。

脚注[編集]

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外部リンク[編集]