特許大学

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特許大学(とっきょだいがく)は、かつて東京都にあった株式会社(会社名に「大学」がついているだけで、学校教育法でいう大学ではない)。1964(昭和39)年6月に設立された。

金さえはらえば、「特許○○博士」という称号を授与するというもので、ディプロマミル(英:diploma mill、証書工場の意)の一種と指摘されている。そもそも特許大学は株式会社であって学校教育法で規定する大学ではないため、正式の学位博士号など)を授与することはできない。

特許大学から授与される称号は「特許○○博士」(特許医学博士、特許工学博士、特許農学博士、特許鍼灸学博士、特許指圧学博士、特許警察学博士、特許呪元術霊法学博士」など)というものであり、通常の学位の頭に「特許」の文字を付けている。正式の学位に類似した名称を付けることによって利用者をミスディレクションしているが、これは正式の学位ではなく、株式会社である特許大学が取得していた「特許○○博士」という商標の使用権にすぎなかった。

叙勲受章者や会社社長といった人々にダイレクトメールを送り勧誘していた。

こうした称号を取得するには、「審議銓衡及記録料」として、論文指導料として30万円から200万円、称号授与の際に200万円から500万円が必要であった。これにより同社は、昭和51年からの5年間だけで2億570万円の利益をあげていた。

さらに、「新爵位」と銘打って、「新公爵」「新侯爵」「新伯爵」「新子爵」「新男爵」「功爵」「博爵」なる、爵位に類する称号をも授与していた。

1963年に朝日新聞が特許大学の「学長」にインタビューしたことがある。

1980年12月19日、「特許大学」社長は、正規の博士号を持っていないのに「工学博士、政経学博士」と記載した名刺や領収証を使ったとして、警視庁に軽犯罪法違反で逮捕された[1]

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  1. ^ 「ネット闇世界~新・健康本の世界『特許大学』」http://netsociety.exblog.jp/11048384

外部リンク[編集]