「青崩峠」の版間の差分
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[[国道152号]]の[[点線国道]]区間で未通区域となっている。1987年より[[三遠南信自動車道]]の一部としても位置づけられているが、地形の急峻さと地盤が脆弱なために道路([[青崩峠道路]])を通す目途が立っておらず、[[ツーリングマップル]]曰く「あまりの崩落の激しさに日本のトンネル技術が敗退」と評される。青崩峠の迂回のために[[兵越峠]]直下を通過するルートが選択され、[[草木トンネル (道路)|草木トンネル]]が建設されたが、兵越峠の地盤も脆弱なことが判明し、結局地盤のやや硬い青崩峠西側を通るルート(青崩トンネル)に変更された経緯がある。大型以外の車両は草木トンネルを通って隣接する兵越林道を使用することにより迂回が可能。 |
[[国道152号]]の[[点線国道]]区間で未通区域となっている。1987年より[[三遠南信自動車道]]の一部としても位置づけられているが、地形の急峻さと地盤が脆弱なために道路([[青崩峠道路]])を通す目途が立っておらず、[[ツーリングマップル]]曰く「あまりの崩落の激しさに日本のトンネル技術が敗退」と評される。青崩峠の迂回のために[[兵越峠]]直下を通過するルートが選択され、[[草木トンネル (道路)|草木トンネル]]が建設されたが、兵越峠の地盤も脆弱なことが判明し、結局地盤のやや硬い青崩峠西側を通るルート(青崩トンネル)に変更された経緯がある。大型以外の車両は草木トンネルを通って隣接する兵越林道を使用することにより迂回が可能。 |
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ちなみに[[酷道]]マニアの間でも有名だったツーリングマップルの記述は、青崩トンネルの着工に伴って2018年版より変更された。 |
ちなみに[[酷道]]マニアの間でも有名だったツーリングマップルの記述は、青崩トンネルの着工に伴って2018年版より「トンネル工事が再開」に変更された。 |
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== 青崩トンネル(仮称) == |
== 青崩トンネル(仮称) == |
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2013年から、青崩峠を越えるための道路が、青崩峠直下よりも西寄りにトンネルを通す形で事業化され、工事が進められている。まず長野側・静岡側の双方より、本坑に先立つトンネル調査抗の切削が開始され、長野側では2018年に切削が完了した。静岡側は2019年 |
2013年から、青崩峠を越えるための道路が、青崩峠直下よりも西寄りにトンネルを通す形で事業化され、工事が進められている<ref>[http://www.cbr.mlit.go.jp/iikoku/seibi/sanen/jokyo-aokuzure/index.html 国土交通省 中部地方整備局 飯田国道事務所]</ref>。まず長野側・静岡側の双方より、本坑に先立つトンネル調査抗の切削が開始され、長野側では2018年に切削が完了した。静岡側は2019年3月に完了予定だったが、2019年5月現在では開通時期は未定。トンネル調査抗は、本坑工事で発生した土砂の運搬通路として利用され、また本坑の開通後は非常用通路として利用される。 |
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2019年3月、ついに青崩峠トンネル(仮称)本坑の着工式が開催され |
2019年3月、ついに青崩峠トンネル(仮称)本坑の着工式が開催された<ref>[http://minamishinshu.jp/news/economy/%EF%BC%93%E6%9C%88%E3%81%AB%E9%9D%92%E5%B4%A9%E5%B3%A0%E3%83%88%E3%83%B3%E3%83%8D%E3%83%AB%E6%9C%AC%E5%9D%91%E7%9D%80%E5%B7%A5%E5%BC%8F%E9%96%8B%E5%82%AC%E3%81%B8.html 3月に青崩峠トンネル本坑着工式開催へ « ミナミシンシュウ.jp] - [[南信州新聞]]</ref>。青崩峠にトンネルが開通すれば、南信濃―水窪間のアクセスが現状の30分から約6分へと劇的に短縮する。開通時期は未定。 |
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== 脚注 == |
== 脚注 == |
2019年7月12日 (金) 23:22時点における版
青崩峠 | |
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静岡県側から長野県側を望む(2009年撮影) | |
所在地 | 静岡県浜松市天竜区・長野県飯田市 |
座標 | 北緯35度15分14.1秒 東経137度54分39.8秒 / 北緯35.253917度 東経137.911056度座標: 北緯35度15分14.1秒 東経137度54分39.8秒 / 北緯35.253917度 東経137.911056度 |
標高 | 1,082 m |
通過路 | 国道152号 |
プロジェクト 地形 |
青崩峠(あおくずれとうげ)は静岡県浜松市天竜区と長野県飯田市の間にある標高1,082mの峠である。峠付近の地質構造は、中央構造線による破砕帯となっており、山腹に広がるむき出しになった青い岩盤から峠の名が付けられた。静岡県側・長野県側ともに、国道152号の端点から林道、遊歩道(かつての塩の道)を歩いて峠にたどり着くことができる。武田信玄による1572年の徳川領侵攻において、軍兵の一部が通過したことで知られている。
国道152号の点線国道区間で未通区域となっている。1987年より三遠南信自動車道の一部としても位置づけられているが、地形の急峻さと地盤が脆弱なために道路(青崩峠道路)を通す目途が立っておらず、ツーリングマップル曰く「あまりの崩落の激しさに日本のトンネル技術が敗退」と評される。青崩峠の迂回のために兵越峠直下を通過するルートが選択され、草木トンネルが建設されたが、兵越峠の地盤も脆弱なことが判明し、結局地盤のやや硬い青崩峠西側を通るルート(青崩トンネル)に変更された経緯がある。大型以外の車両は草木トンネルを通って隣接する兵越林道を使用することにより迂回が可能。
ちなみに酷道マニアの間でも有名だったツーリングマップルの記述は、青崩トンネルの着工に伴って2018年版より「トンネル工事が再開」に変更された。
青崩トンネル(仮称)
2013年から、青崩峠を越えるための道路が、青崩峠直下よりも西寄りにトンネルを通す形で事業化され、工事が進められている[1]。まず長野側・静岡側の双方より、本坑に先立つトンネル調査抗の切削が開始され、長野側では2018年に切削が完了した。静岡側は2019年3月に完了予定だったが、2019年5月現在では開通時期は未定。トンネル調査抗は、本坑工事で発生した土砂の運搬通路として利用され、また本坑の開通後は非常用通路として利用される。
2019年3月、ついに青崩峠トンネル(仮称)本坑の着工式が開催された[2]。青崩峠にトンネルが開通すれば、南信濃―水窪間のアクセスが現状の30分から約6分へと劇的に短縮する。開通時期は未定。