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『'''小説神髄'''』('''しょうせつしんずい''')は、[[坪内逍遥]]の[[文芸評論]]。[[1885年]] - [[1886年]]([[明治]]18年 - 19年)に[[松林堂]]から刊行。 |
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小説で大切なことはまず人情を描くことで、次に世の中の様子や風俗の描写であると論じ |
上巻において、小説で大切なことはまず人情を描くことで、次に世の中の様子や風俗の描写であると論じ、下巻において具体的な方法を示す。 |
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明治に入ってからの日本文学は、江戸の[[戯作]]の流れを汲む[[戯作文学]]か、西洋の思想・風俗を伝え啓蒙するための[[政治小説]]が中心だったが、『小説神髄』は道徳や功利主義的な面を文学から排して客観描写につとめるべきだと述べ、心理的[[写実主義]]を主張することで日本の近代文学の誕生に大きく寄与した。 |
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2006年7月25日 (火) 05:02時点における版
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『小説神髄』(しょうせつしんずい)は、坪内逍遥の文芸評論。1885年 - 1886年(明治18年 - 19年)に松林堂から刊行。
上巻において、小説で大切なことはまず人情を描くことで、次に世の中の様子や風俗の描写であると論じ、下巻において具体的な方法を示す。
明治に入ってからの日本文学は、江戸の戯作の流れを汲む戯作文学か、西洋の思想・風俗を伝え啓蒙するための政治小説が中心だったが、『小説神髄』は道徳や功利主義的な面を文学から排して客観描写につとめるべきだと述べ、心理的写実主義を主張することで日本の近代文学の誕生に大きく寄与した。