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2006年6月21日 (水) 09:19時点における版
草加事件(そうかじけん)は、埼玉県草加市で1985年7月19日に同県八潮市の中学3年女子生徒の絞殺体が残土置き場で発見され草加市内の13~15歳の少年6人が逮捕・補導された事件である。逮捕された5人は少年審判で犯行を否認したが、浦和家裁は同年9月、5人を初等・中等少年院へ送致し、1人を児童相談所に送るという保護処分を出した。少年らは抗告したが東京高等裁判所は抗告を棄却、最高裁も1989年7月に再抗告を退けた。少年らは一般刑事裁判での再審請求に当たる「保護処分の取り消し」を3度申し立てたが保護処分が既に終了したことなどを理由にいずれも退けられた。なお、被害者が死亡時に着用していたスカートの後ろ側の裏部分の六ヶ所に付着していた体液の血液型がAB型で少年らはOまたはB型の血液で一致しないにもかかわらず、被害者の血液型(A型)と「加害」少年の血液型(B型)が合わさってAB型の血液型になったと検察側が科学的根拠を欠いたオカルト的な論理を展開したことから、戦後最悪級の冤罪といわれている。
行列のできる法律相談所などに出演している住田裕子も、本件を担当した検事の1人として名を連ねている。
なお、被害者少女の親が少年を相手取って損害賠償請求訴訟を起こしているが、最高裁まで争った結果、「少年らの犯罪を裏付けるに足りる証拠が無い」として請求を棄却した浦和地裁(現さいたま地裁)の判決が確定している。