「野生絶滅種」の版間の差分

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'''野絶滅'''(Extinct in the Wild、EW)は、[[種 (分類学)|生物種]]([[亜種]]以下の場合もある)の[[保全状態]]のひとつ。その種の生息が飼育下のみで確認され場合、もしくは元の生息地とは違う地域で野生化したものしか確認されていない場合に、その種(亜種)は野絶滅したとみなされる<ref>IUCN, "2001 IUCN Red List Categories and Criteria: Version 3.1" p.14 http://www.iucnredlist.org/documents/redlist_cats_crit_en.pdf Last visited: 30 May 2010.</ref>.
'''野絶滅''' (Extinct in the Wild, EW) は、[[種 (分類学)|生物種]]([[亜種]]以下の場合もある。以下同)の[[保全状態]]のひとつ。その種の生息・生育が飼育下のみでしか確認されい場合、もしくは元の生息・生育地とは違う地域で野生化したものしか確認されない場合に、その種は野絶滅したとみなされる<ref>IUCN, "2001 IUCN Red List Categories and Criteria: Version 3.1" p.14 http://www.iucnredlist.org/documents/redlist_cats_crit_en.pdf Last visited: 30 May 2010.</ref>.


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== 野絶滅した種の例 ==
下記に、[[IUCN]][[レッドリスト]]において、野絶滅とされた種の一部を挙げる。


== 野絶滅した種の例 ==
*[[バーバリライオン]] (1922年に野絶滅)
下記に、[[IUCN]][[レッドリスト]]において、野絶滅とされた種の一部を挙げる。
*[[シフゾウ]] (19世紀に野絶滅、再導入されたが2008年に再び野絶滅)
*[[シロオリックス]] (2000年に野絶滅)
*[[チャバラホウカンチョウ]] (1988年に野絶滅)
*[[ハワイガラス]] (2002年に野絶滅)
*[[グアムクイナ]] (1980年に野絶滅)
*[[ロンサム・ジョージ|ピンタゾウガメ]] - [[ガラパゴスゾウガメ]]の亜種。
*[[クロスッポン]] (2002年に野絶滅)
*[[ワイオミングヒキガエル]] ([[w:Wyoming Toad|en]]) (1991年に野絶滅)
*[[アメカ・スプレンデンス]] ([[w:Ameca splendens|en]])
*[[レッドテールブラックシャーク]] (1996年に野絶滅)


* [[バーバリライオン]](1922年に野絶滅
==再導入==
* [[シフゾウ]](19世紀に野絶滅、再導入されたが2008年に再び野絶滅
* [[シロオリックス]](2000年に野絶滅
* [[チャバラホウカンチョウ]](1988年に野絶滅
* [[ハワイガラス]](2002年に野絶滅
* [[グアムクイナ]](1980年に野絶滅
* [[ロンサム・ジョージ|ピンタゾウガメ]] - [[ガラパゴスゾウガメ]]の亜種。
* [[クロスッポン]](2002年に野絶滅
* [[ワイオミングヒキガエル]] ([[w:Wyoming Toad|en]]) (1991年に野絶滅
* [[アメカ・スプレンデンス]] ([[w:Ameca splendens|en]])
* [[レッドテールブラックシャーク]](1996年に野絶滅

== 再導入 ==
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種の[[再導入]] ([[w:Reintroduction|en]]) とは、一度野生下で絶滅した種、もしくは絶滅の危機にある種を、飼育下で繁殖させて野生に帰す試みである。しかし、自然環境が復元されていた場合でも、繁殖方法を親から教われないために繁殖が出来ない場合もあり、野生絶滅となった種を再導入することは非常に困難である。また、もともとの[[遺伝的多様性]]を取りもどすことは不可能である場合もある。
種の[[再導入]] ([[w:Reintroduction|en]]) とは、一度野生下で絶滅した種、もしくは絶滅の危機にある種を、飼育下で繁殖させて野生に帰す試みである。しかし、自然環境が復元されていた場合でも、繁殖方法を親から教われないために繁殖が出来ない場合もあり、野生絶滅となった種を再導入することは非常に困難である。また、もともとの[[遺伝的多様性]]を取りもどすことは不可能である場合もある。


==関連項目==
== 脚注 ==
*[[絶滅]]
*[[オオカミの再導入]]

== References ==
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== 関連項目 ==
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* [[絶滅]]
[[Category:自然保護]]
* [[オオカミの再導入]]
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2010年9月9日 (木) 14:48時点における版

IUCNのレッドリストにおける野生絶滅

野生絶滅 (Extinct in the Wild, EW) は、生物種亜種以下の場合もある。以下同)の保全状態のひとつ。その種の生息・生育が飼育下のみでしか確認されない場合、もしくは元の生息・生育地とは違う地域で野生化したものしか確認されない場合に、その種は野生絶滅したとみなされる[1].

ハワイガラス(2002年に野生絶滅)

野生絶滅した種の例

下記に、IUCNレッドリストにおいて、野生絶滅とされた種の一部を挙げる。

再導入

種の再導入 (en) とは、一度野生下で絶滅した種、もしくは絶滅の危機にある種を、飼育下で繁殖させて野生に帰す試みである。しかし、自然環境が復元されていた場合でも、繁殖方法を親から教われないために繁殖が出来ない場合もあり、野生絶滅となった種を再導入することは非常に困難である。また、もともとの遺伝的多様性を取りもどすことは不可能である場合もある。

脚注

  1. ^ IUCN, "2001 IUCN Red List Categories and Criteria: Version 3.1" p.14 http://www.iucnredlist.org/documents/redlist_cats_crit_en.pdf Last visited: 30 May 2010.

関連項目